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中世日本語のテアル –タリとの比較を中心として–
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주제분류일본어와문학
초록
本稿では、中世日本語におけるテアルをタリとの比較を通してそのテンスㆍアスペクト的意味を考察した。中世の資料(『今昔物語集』『天草版平家物語』エソポのハブラス『虎明本狂言集』)から見られる用例を用いて分析した結果、以下のようなことが想定できる。1.『今昔物語集』のテアルは中古のテアルより、「て」と「あり」の間に助詞が入る例が少なくなっているが、「格の制限」の影響下にあるということは変わらない。これは、テアルの使用は増えたが、中古と変わらぬ存在動詞の意味が力強いからであると考えられる。2.『天草版平家物語』『エソポのハブラス』『虎明本狂言集』のテアルについては、『今昔物語集』のテアルとは異なり、文法化が進んでテアルがタリのテンスㆍアスペクト的意味を補うことになりつつも、古風な言い方も存在する。古風な言い方が存在するという点により、テアルの発展を妨げ、新鮮な形式だと思われるテイルにその領域を奪われることになるものと思われる。3.『虎明本狂言集』において、未だタがアスペクトの意味を保っていると考えられる例があり、その中ではテアルと競合しているように見える例もある。なお、動作の進行の意味をめぐる様々な解釈は、中世日本語のテンスㆍアスペクトの意味究明が定まっていないことを表すと共に、古代日本語に続き動詞基本形のルの無色な性質が維持されていることをも示唆する。
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