韓国語と日本語の動詞結合の体系 ―和田(2011)の批判的な検討を通して―
The System of Korean and Japanese verb combination - A critical analysis about wada(2011) -
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本稿は、韓国語と日本語の複合動詞の体系について分析した和田(2011)を批判的な観点 から検討し、最終的には韓日両言語の動詞結合を体系的に整理しようと試みたものである。和 田(2011)の分析と対照的な本稿のポイントを整理すると、1)考察対象を「動詞結合」という名 で「複合動詞」と分類しにくいものまで広く取り扱っている、2)両言語の動詞結合を「介在要 素の有無」という形態論的基準によって「介在要素無しタイプ」と「介在要素有りタイプ」とに 大別している、3)両言語ともに動詞結合におけるV1の形態を「語幹」という概念で統一させ、 その形態構造をよりシンプルな形で記述している、4)韓国語の介在要素有りタイプの複合動詞 として、{-고}有りタイプと{-어다}有りタイプの存在も指摘し、一般に韓国語の複合動 詞として取り扱われているものを網羅している、5)「구워 먹다」のように、V1とV2の本来の意 味を持ち、境界部の分離が比較的自由に許される例は、1語扱いする「複合動詞」ではな く、2語扱いする「句」と分類し、可能な限り「複合動詞」の認定を厳格にしようとしている、 6)韓国語の介在要素有りタイプの「補助動詞結合」に分類される例の中には、V1の代用表 現化が可能なものもあれば、それが難しいものもあることを指摘している、7)韓国語の介在要素 有りタイプの「補助動詞結合」に分類される例の中には、V2の反復が可能なものもあれば、 それが難しいものも存在することを指摘している、8)韓国語の介在要素有りタイプの動詞結合 は、V2の前方の形態が1音節である場合、とりたて詞の挿入が難しいが、それが全くできない わけではなく、可能な場合もあることを指摘している、のようなものが挙げられる。 本稿では以上のようなポイントを提示することによって、和田(2011)の不十分なところを補うこと ができ、両言語の動詞結合の全体像を把握できる体系も構築できたと考えている。
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