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「韓日両語における『共感覚的比喩』の一方向性仮説の普遍性と反例 ―韓国人日本語学習者による日本語嗅覚表現に関する予備調査の結果から―」

universality and counterexample of " One direction hypothesis of 'Synesthesia metaphor'" Between Korean and Japanese : With Researches for KJL, KNS and JNS

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주제분류일본어와문학

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本稿では、日本語母語話者と韓国人日本語学習者に行った予備調査をもとに、韓国語と日本語の特に嗅覚表現に関する共感覚的比喩の一方向性に対する普遍性と反例の特徴を明らかにすることを目的とする。酒井(2008)の調査を参考とし、日本語母語話者と韓国人日本語学習者、韓国語母語話者に予備調査を行った。酒井(2008)では、7つの言語に翻訳したものを使用し、各母語話者に調査を行ったものであるが、本稿では母語の語感が学習言語の習得に影響するのかどうかを、韓国人日本語学習者(以下、KJL)に日本語で、韓国語母語話者(以下、KNS)に同時に調査した。従来、共感覚的比喩の一方向仮説においては、様々な普遍性及び反例の指摘がなされてきたが、嗅覚からの転用は、そもそも嗅覚に関する語が少ないことも併せ、他の感覚に比して実数が少ない。その中でも酒井(2008)で指摘された「視覚→嗅覚」においては、日本語には多く用例が見られる一方で韓国語はそれほど多くないことに注目し、KJLが学習言語である日本語と、母語である韓国語において嗅覚に関する共感覚的比喩、特に「視覚→嗅覚」表現を使い分けているのか、またその場合どのように系統立てて処理しているのかを、想起しやすい例を挙げてもらうことで明らかにしようと試みた。 その結果、以下の8点が明らかとなった。 ① 日本語において、「視覚→嗅覚」の共感覚的比喩は可能である。 ② 色覚+嗅覚表現は、「色(の花の)匂い」のようにメトニミーを含む。 ③ 「うすい」「こい」「あわい」に相当する語について、転用が多いとはいえなかった。 ④ 「あかるい」「くろい」「うつろな」「くうどうの」「ピンクの」+「におい」「かおり」の例も見られた。 ⑤ 韓・中の日本語学習者は、母語とはやや異なる共感覚的比喩傾向を持つ可能性がある。 ⑥ 形(いびつな、まるい)、直線性(ながい、みじかい、まっすぐな)、テクスチャ(なめらかな、ごつごつした)は日本語の方が、揺れが多かった。 ⑦ 嗅覚表現で「におい」と「かおり」を別々に見た結果、学習者に共通してやや否定的かつ自然的なものには「におい」、より肯定的かつ人工的なものには「かおり」が使われていたが、韓国の方が顕著だった。 ⑧ 学習者は、より比喩的な使用が多かった。 ①②は武藤(2008)の指摘に一致し、③④は反し、⑤⑥⑦⑧は今回新たに明らかになった点である。今回の調査結果では、日本語では比較的自由に意味転用が行われており、武藤(2015)やRussel(2015)の指摘のように、「視覚→嗅覚」という五感の共感覚的比喩というより、より緩やかで自由な、感覚間の意味転用、認知レベルでのリンクのラベル付け、と捉えられよう。しかし、学習者に比べ母語話者は一定の比喩パターンを逸脱することはなく、学習者の持つ比喩系統は母語話者とはまた違った傾向を示すことがわかった。

Abstract

This article aims to elucidate the characteristic of metaphoric transfers of word of olfactory perception in Japanese between tactical understanding way of Japanese Native Speaker and Korean Japanese Learners. This article base on Sakai(2008) and focused Korean Learners tendency of understanding of Japanese and native language, Korean. The result shows 8 below; 1. In Japanese, Synesthesia metaphor to odor from vision is possible. 2. Color words + olfactory words mean “the odor of the flower of the color” in metaphor. (Ex. “pink odor” can refer to the odor of pink flower and fruits, like cherry blossoms or peach) 3.” thin ”,” thick”, ” light” doesn’t have so broad meanings. 4. “bright”, ”black”, ”blank”, ”hollow”, ”pink” can refer to olfactory expressions. 5. KJL and CJL shows different tendency of synesthesia metaphor from their own languages’ one. 6. For “FORM” (distorted, round), “LINE”(long, short, straight), “TEXTURE” (smooth, rugged), learners use synesthesia metaphor more freely than JNS, KNS and CNS. 7. Learners has different synesthesia metaphor styles for “odor(nioi)” and “perfume (kaori)” : “odor(nioi)” for negative, earthy and savage, “perfume (kaori)” for positive, matured and artificial. 8. Learners use more freely and many synesthesia metaphors the native speakers. 1.2 are for, 3.4. are against Sakai (2008), and 5-8 are newly found in this article. Overall, phenomenon had called synesthesia metaphor need some changes as a label of rink in perceptive level.

참고문헌 (13)

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