軍記物語と住吉神の変貌 ─長門本ㆍ延慶本『平家物語』ㆍ『源平盛衰記』を中心に─
A Study of Gunki Monogatari Literature and A Change of Sumiyoshi-god ─Mainly Nagato BookㆍEnkyo Era Book "The Tale of the Heike" and "Genpei Josuiki"─
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本稿は、長門本ㆍ延慶本『平家物語』ㆍ『源平盛衰記』のそれぞれ独自の住吉関係記事を中心に、住吉神がどのように描写されているか、その役割と位置とはどのようなものか、という住吉神の変貌の様相について考察してみたものである。 長門本独自の住吉関係記事において、住吉神は、(1)海路の守護神、(2)和歌の神、(3)王権の守護神として機能しており、延慶本独自の住吉関係記事においては、(1)王権の守護神、(2)管弦の神ㆍ海路の守護神の二重様相、(3)管弦の神ㆍ「現人神」ㆍ王権の守護神の三重様相を呈している。そして、『源平盛衰記録』独自の住吉関係記事において、住吉神は、王権の守護神として機能しており、長門本ㆍ延慶本に共通する住吉関係記事においては、(1)管弦の神、(2)「現人神」ㆍ祟りの神の二重様相、(3)和歌の神ㆍ海路の守護神ㆍ王権の守護神ㆍ「現人神」の四重様相を呈している。 長門本において住吉神は、海路の守護神、和歌の神、王権の守護神のように単一様相を呈しているが、延慶本と長門本ㆍ延慶本の共通記事では巻を追っていくにつれ、住吉神が二重、三重、四重の様相を呈しており、その機能と変貌の様相がより複雑化されていくことが分かる。また、住吉神の様相の頻度を合計してみると、王権の守護神が5回、管弦の神が3回、「現人神」が3回、和歌の神が2回、海路の守護神が2回、子孫平安の守護神が1回、祟りの神が1回となり、軍記物語において住吉神は、全体的に王権の守護神として機能していることが多いと言えよう。
참고문헌 (16)
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