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紫式部の選択と方法 ―『紫式部日記』の記録性をめぐって―
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주제분류일본어와문학
초록
『紫式部日記』のいわゆる日記的部分は、漢文日記的・女房日記的・歌合日記的であり、記録性が強い。本稿では、今まで『紫式部日記』の文学性を考える際、等閑視されがちだった記録性の強い部分(いわゆる日記的部分で『紫式部日記』全体の八割以上の分量を占める)について考察を行い、記録という行為における紫式部の固有の選択とその方法を明らかにしてみた。『紫式部日記』は、女房日記や漢文日記からの伝統を基盤にしており、執筆の段階から記録性を強く保持することで出発していると見られるが、道長一族の栄華記録という制限の中で、前例のない新しい作品の開拓のための選択と方法が施されていると思われる。まずは、主な舞台が道長の私邸である土御門殿に設定されることによって、宮中より閉鎖的で私的な空間の確保し、道長一族を絶対化しようとした。また、消極的な性格の持ち主である彰子より文芸活動に積極的に立ち入る道長を讚美の主な対象とし、中宮の後宮文化の発展ぶりを書き記そうとした。しかも、道長を恋を求める色男に擬し自らを恋を拒む女に扮すことによって恋仲を装った擬似的な恋の贈答場面を演出している。これは男女関係において表わされる緊張感を作り出し、読みの面白さを倍加させる。結局、道長は『紫式部日記』によって宮廷女性達にもてはやされる日記文学の主人公になりえたのである。これは、前例のない主家栄華の讚美記にほかならず、女房日記でもなく、私的な恋語りを書き綴った日記でもない、新しい性格の日記文学が成立したことを意味すると見られる。
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