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紫式部の才能と想像力 - 『源氏物語』の?構性をめぐって -

The talent and imagination of Murasakishikibu

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주제분류일본어와문학

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戦後のꡔ源氏物語ꡕ研究は成立論、構想論、構造論、主題論、表現論など、さまざまに研究が行われてきた。ꡔ源氏物語ꡕの主題や登場人物は作者の想像力の産物で、この物語の長編性を支えている論理は虚構であると言えよう。紫式部の才能と想像力は長編物語の虚構性を紬出しているが、最近の研究は微視的研究と巨視的研究を如何に源氏研究の総体として纏められるかが問題になっているように思われる。ꡔ土佐日記ꡕの冒頭に、「男も書く日記というものを、女の私も書いてみようとしてして書くのだ」とあるのは、自己を女性に仮託し、女性が見聞したことのように書いてある。これは紀貫之が自己を解放することによって虚構の方法を提示した敍述であると言えよう。ꡔ源氏物語ꡕの作者紫式部もꡔ紫式部日記ꡕの中で、自分の漢文や和歌、音楽、絵などの才能を虚構の物語の中に再現している。この日記の記述には物語の作者となりうる条件を何となく表わしていると思われる。紫式部は自分の実人生をあまり幸せであったとは思っていなかったようだ。彼女は常に煩悶し、自己を観照しながら、池の水鳥にも、名もなき駕輿丁にも、また周辺の人々にも暖かい視線を注いでいた女性であった。紫式部は宮仕えをしながら、ꡔ源氏物語ꡕという虚構の世界を創作することによって、自分だけの人生を所有することができたのではなかろうかと思う。紫式部は「まこと」と「そらごと」の自己をꡔ源氏物語ꡕのさまざまな主人公に託して、恋の人間関係を織りなしたものと思われる。蛍巻で光源氏が「日本紀などはただかたそばぞかし」と言っていることは、紫式部の書いた虚構のꡔ源氏物語ꡕがꡔ日本書紀ꡕよりも、真実が込められているという紫式部自身の物語論を雄辯している表現であると言えよう。古注以来、ꡔ源氏物語ꡕの研究は本文、成立、構想、構造、主題、人物、表現、引用の外にも、隣接諸学問との学際的な研究など、多様な研究分野で細かく、奥深く掘り下げられてきたと思われる。これらの研究成果は勿論優れた業績であるし、日本文学の理解と拡大再生産に役立っていると思うが、それは無数の<林>であって、大きな<森>として見えてこないような気がする。例えば、テクストの表現を分析することによって、物語の主題と構造、作者の問題まで視野に入れる有機的な研究が必要なのではなかろうか。またそれらの細かい研究を総合的に纏めてくれるオーケストラの指揮者のような研究者が要求されるのではなかろうかと思われる。そこでこれからの源氏研究は国際会議、またはインターネットを利用したcollaboration(共同研究)、引用論を超えた比較․対照研究などといった研究の国際化․世界化を進めていく必要があると思う。

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