複合動詞「-切る」についての考察
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本研究は複合動詞「~切る」がアスペクトとどのような関係があるかに焦点をおいた研究である。複合動詞「~切る」に、本動詞「切る」の意味があると判断される語彙的複合動詞と「~切る」が接辞化された複合動詞とに分け、前者を「切断」と「終結」に分類し、後者を「行為の完遂」「変化の達成」「極限状態」に分類し、アスペクト表現との関連性を持つかについて考察を行った。まず、語彙的複合動詞の「切断」を表す「~切る」は、前項動詞が動作動詞であり、手段・様相を表し、「~切る」は物理的な切断・分断を表す。また、前項動詞は局面を表す表現が可能であり、「~切る」のシテイル形が「動作継続」を表すことからアスペクト表現として捉えられる。「終結」を表す「~切る」は、前項動詞の行為によって、続いていた事態にけりをつけることを表す。また、前項動詞は局面を表す表現が不可能で、「~切る」のシテイル形は「結果状態」を表すことからアスペクト表現とは別のものとして捉えられる。次に統語的複合動詞「~切る」の場合である。「行為の完遂」を表す「~切る」は、前項動詞が動作動詞であり、その動作を最後まで行い、後は動作を続ける必要がないことを表す。また、アスペクトとの関係においては、前項動詞は局面を表す表現が可能であるが、「~切る」のシテイル形は「結果状態」を表すことからアスペクト表現とは別のものとして捉えられる。次に「変化の達成」を表す複合動詞「~切る」であるが、前項動詞は変化動詞であり、事態の変化が進み100パーセントになり、終わっている状態を表す。また、前項動詞を局面を表す表現にできないこと、「~切る」のシテイル形は「結果状態」を表すことからアスペクト表現とは別のものとして捉えられる(但し、「~はじめる」は可能)。最後に「極限状態」を表す「~切る」は、前項動詞は状態動詞であり、事態の変化が進み、最高のレベルで止まっていることを表し、それ以上変化する可能性がないことを表す。また、前項動詞は局面を表す表現にすることが不可能で、「~切る」のシテイル形は「結果状態」を表すことからアスペクト表現とは別のものとして捉えられる。従来の多くの研究では、複合動詞「~切る」はアスペクト表現の中に位置づけられてきたが、本稿では語彙的複合動詞の「切断」を表す複合動詞「~切る」以外の複合動詞「~切る」をアスペクト表現とは別のものであると主張する。
참고문헌 (21)
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