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漢語動詞の自他交替と事象 -二種類の自他交替と関連して-

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주제분류일본어와문학

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本稿の目的は、現代日本語の漢語動詞における二種類の自他交替の違いと動詞の表す事象の関係を解明するところにある。従来、自他交替の性質に関しては、意味的に、状態変化を表す自動詞とその状態変化を引き起こす使役の意味を表す他動詞が対をなす使役交替動詞(causative-inchoative alternation)の性質が指摘されており、漢語動詞に関しても「拡大する」「解決する」のような動詞は同様の性質をもつと分析される。しかし、すべての漢語動詞が使役交替の性質を表すわけではなく、「回復する」「発症する」のような動詞(以下、「回復」類)は他動詞の意味に関して使役交替とは異なる性質を表すと考えられる。本稿では、使役交替動詞に対する「回復」類の性質に関して、とりわけ、他動詞における意味的な違いを明らかにし、そのような違いが生じる理由について二種類の動詞の表す事象の違いに基づいて説明を与えている。本稿の具体的な内容は次の二点を中心に構成されている。 まず、「回復」類動詞は他動詞が使役の意味を表さない点で使役交替動詞とは異なるが、このような「回復」類の性質は、様態副詞、意図副詞との共起可能性、他動詞文の使役化の可能性、使役の意味が強制される場合の他動詞の成立可能性という三つの現象を通じて確認することができる。つまり、これらの三つの現象において使役交替動詞と「回復」類は異なる文法的振る舞いを示す。次に、二つの動詞グループの間に、このような違いが生じる理由について、動詞の表す事象と使役交替の関係によって説明することができる。Levin & Rappaport Hovav(1995)では外的な要因によって引き起こされる出来事(externally caused eventualities)を表す動詞において使役交替が可能であるとしているが、「回復」類は、それとは異なり、内的な要因によって引き起こされる出来事(internally caused eventualities)を表す動詞であり、そのような事象の性質のため、使役交替を表すことができないと説明することができる。

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