認識 · 思考 · 判断の連鎖的分析 -感謝表現を中心にして-
A chaining(continuous) analysis of recoginiton · thought · judgment
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초록
この論文は、感謝表現が成立するまでの話し手と聞き手の認識․思考․判断、また、相互の認識․思考․判断に焦点を当てたものである。 本来、話し手によって使用され、作り出されてきたもの(発話や文)から、その機能を探ろうとする従来の文法論的考察とは異なり、言語主体者の認識․思考․判断の観点から、その発話や文の持つ機能に与える影響や言語使用上の影響を探ろうとするものである。つまり、話し手が言語(情報)を如何に捉え、如何に使用していくのか、その認知から運用に至るまでのプロセスと、聞き手が話し手の発話(情報)や話し手に対する情報をどのように捉えていくのかというプロセスに、相互の認識․思考․判断の観点から、アプローチを試みたものである。 本稿が焦点を当てた感謝表現という概念は、文法論よりも社会言語学において、多く使用されているが、一般的に、アンケート調査により、性差(男女差)、年齢(年代)差、地域差、あるいは、人間関係における親疎、上下関係などを中心に分析が行われているものとは異なる。 ある情報が「ある․ない」「する․しない」「できる․できない」「なる․ならない」などの認識․思考․判断を伴う動詞と結合して、一つの認識․思考․判断として考えられることのできる性質を持つことによって生じたポジションを「縦のポジション構造」とし、「縦のポジション構造」と「縦のポジション構造」により生じた連鎖的なポジションを「横のポジション構造」としたもので、前述した縦のポジション構造とは異り、話し手や聞き手の、各々複雑な認識․思考․判断の構造を連鎖的に分析すると共に、話し手と聞き手相互の関係をも連鎖的に分析することができる。このような研究方法に添って研究を進めたものである。 その結果、得られた内容は、話し手の感謝表現に対する基本は6パターンであるが、その内、感謝表現が成立するのは3パターンで、聞き手には左右されない。一方、聞き手の話し手の感謝表現に対する判断の基本は、6パターンで、その内、感謝表現が成立するのは3パターンであるが、聞き手によって、話し手が感謝をしていると受けとめられる3パターンの内の2パターンは別のパターンである。そうした内容が交差すると、話し手と聞き手相互の感謝表現に対するパターンは18パターンがあり、その内、感謝表現が成立するのは10パターンになる。また、聞き手によって、話し手が感謝していると受けとめられるものは全14パターンで、内6パターンは聞き手の判断によって変わってくる可能性がある。
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