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『平家』の貴族女性-建礼門院を中心に

A noble woman in HEIKEMONOGATARI - Centering around KENREIMONIN-

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挿話的な性格の強い女性挿話が『平家』という叙事文学の一隅にあって、珠玉のような輝きを放ち、平家の大きな特色である仏教的な性格の一つの側面を見事に表現しているのは注意しなければならない。建礼門院を中心とする『平家』の貴族女性もやはり仏教思想に濡れた類型的な女性であって、彼女たちは時代の激変に自分の運命を折り重ね、人間世界を支配する無常なる宿命に深い嘆きを言い出している。『平家』の女性挿話の中には仏教という「八苦」のうち「愛別離苦」「怨憎会苦」の二つの苦の世界が具体的に描かれていると思われるし、その苦界から脱して浄を願う往生思想が最も典型的に表れていて、この意味で特に建礼門院の説話は平家の中ですごぶる重要な位置を占めるものと考えられる。それは彼女こそが「愛別離苦」「怨憎会苦」を一つ一つ緊密に連結する平家を代表する総合的な人物像であったからである。なお,世俗を離れ修行するというのはある意味では貞女の位置を一番よく示したことで、この認識の上で考えるとを建礼門院を通して当時貴族社会の女性の貞節の観念が強かったことが分かるし、彼女自身、自我への高い自尊心を守る節操の女性であったと言えよう。建礼門院を通じて『平家』の作者の女性出家思想は鮮烈である美への世界であり、これは『平家』がその末尾の「大原御幸」に続く「六道之沙汰」の章において建礼門院自ら『平家』の仏教文学的性格を立体化されたことからも分かる。それは女人往生という形で『平家』の美意識とも繋がることであろう。

참고문헌 (14)

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  9. 水尾ヒロシ, "平家物語の女性??盛の妻時子", pp.9~ (1965)
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