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接触場面における談話標識「ナンカ」の使用傾向 -母語話者と学習者の比較を中心に-

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주제분류일본어와문학

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本稿では会話の中で発話内容や発話者に対する態度を弱め、相手のフェイスを配慮することで、円滑なコミュニケーションのために使用される談話標識である「ナンカ」を取り上げ、母語話者、学習者を対象に、その使用頻度の違いを明らかにした。検討の結果、「ナンカ」の使用頻度は母語話者で高く、学習者でやや低いことが分かった。これは言い換えると母語話者は会話の中で発話内容や態度を弱めることで相手にポライトネスを表す配慮表現の一つである「ナンカ」を学習者より多く使用していることであり、まだ日本語を学習している学習者は母語話者に比べ少なく使用していることを表している。佐竹(1995)では母語話者は「~じゃないですか」「~とか」「~みたいな」「だしぃ」「~たりして」「~ほう」「意外と」「けっこう」などのぼかし表現を使用し、明言や断言を避けることで表現を和らげ、相手とのコミュニケーションを円滑に行うことで、相手との円満な関係を維持しようとしていると説明している。つまり、母語話者は「ナンカ」を多用することで発話内容や発話者に対する話者の態度を弱め、相手のフェイスを配慮することで、円滑なコミュニケーションを行なおうとしているのであり、そうすることで相手との円満な関係を維持しようとしているのであろう。しかし、まだそのようなストラテジーの習得段階にある学習者は「ナンカ」の使用率が母語話者に比べ、やや低くなっているのではないかと考えられる。今後は対象を広げ、また、ポライトネス・ストラテジーを表すほかの表現にも注目し、研究を進めていきたいと考える。

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