母語場面と接?場面における韓國語話者と日本語話者の話者交替
Turn-taking of the Korean speakers and Japanese speakers in native situations and Korean-Japanese speakers in contact situations
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本研究では、母語話者同士が会話する母語場面と、母語話者とその言語を学ぶ学習者が会話する接触場面の会話を資料とし、話者がどのように交替するか、また話し手と聞き手の役割がどのように行われているかという分析を通し、両国語話者の会話スタイルの違いの一端を解明しようとした。 ターン取得のきっかけを「他者選択」と「自己選択」に大別し、「自己選択」を、「重なりがある場合」と「重なりがない場合」に分けた。また、後者をさらに「終了勘違い」、「終了見なし」、「協力的な割り込み」、「強制的な割り込み」の四つに分類した。この分類をもとに、両国語話者のターン取得や、話し手の発話と発話量、あいづちがどのように関わっているかについて比較して分析を行った。 母語場面において、韓国語話者は、発話の主導権を取って積極的に発言する傾向が強く、話者交替が少なく発話量が多かった。それに対し、日本語話者は互いの発話に協力しようとして、話者が頻繁に交替し発話量が少なかった。また日本語話者は韓国語話者に比べあいづちを頻繁に使用していた。ターン取得のきっかけは、日本語話者は「重なりのある話者交替」が多かったが、それは、日本語話者が相手の発話内容を補ったり、相手の発話と関連する情報を提供したりしてターンをとる「協力的な割り込み」が多かったためである。他方、韓国語話者では「重なりのある話者交替」は多くなかったが、話題を自分の興味のあるものに変えたり相手の意見と対立する意見を述べたりする「強制的な割り込み」は相対的に多用していた。 接触場面において、日本語話者と韓国人学習者の会話では話者交替が少なく、発話量は、日本語話者よりも韓国人学習者の方が多かった。これは日本語話者が、学習者に発話のチャンスを与えたりして相手の発話を引き出そうとしたためである。それに対して、韓国語話者と日本人学習者の会話では、話者交替が多く、発話量は韓国語話者の方が多かった。これは韓国語話者が自らの意見を積極的に提示するとともに、質問などで学習者に会話への参加を促したからである。また日本語話者、日本人学習者は韓国語話者、韓国人学習者に比べあいづちの頻度が高かった。そして日本語話者と日本人学習者は「協力的な割り込み」を頻繁に使用していたが、韓国語話者と韓国人学習者は、「強制的な割り込み」を多用していた。 本稿の考察を通して、日本語話者は、母語場面でも接触場面でも聞き手の役割を積極的に果たし、互いの発話に協力し、共同で発話を進めようとしたことが確認できた。それに対して、韓国語話者は、どちらの場面においても話し手の役割を積極的に行い、話し手と聞き手の立場の違いを明確にし、一人で発話を完成しようとすることが明らかになった。
참고문헌 (4)
- "the Organization of Turn-taking for Conversation", pp.~50 (1974)
- "話者交替における發話の重なり-母語場面と接 場面の會話において-", pp.11~ (2002)
- "Discussion におけるturn-taking-實態の把握と指導の重要性-" (1995)
- "發話の重なりについて-分類の試み-", 10 (1995), お茶の水女子大學日本言語文化學硏究會
