母語場面と接觸場面における韓國語話者と日本語話者の發話の重なり
verlapping of the Korean Speakers and Japanese Speakers in Native Situations?and Korean-Japanese Speakers in Contact Situations
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本研究は韓国語話者と日本語話者が日常的な会話の中で用いた重なりを調和系、調整系、独立系の三つに分類し、重なりの頻度、種類及びその機能などについて分析を行った。会話場面としては、母語話者同士が会話する母語場面と、母語話者とその言語を学ぶ学習者が会話する接触場面との二つを設定した。 調査の結果、母語場面において、日本語話者は発話途中に重なりが頻繁に発生した。その多くは相手の会話の展開を支援し、その発話が継続するように促す協力的な「調和系」、「調整系」であった。それに対して、韓国語話者は一人ずつ交替で話そうとし、発話が重なることが少なかった。ただし、相手の発話をさえぎり、自分の発話を優先的に成立させようとする「独立系」は日本語話者より多かった。 接触場面で、日本語話者の場合は、三つの種類の重なりのすべてが著しく減っていたが、韓国語話者は「調和系」の使用が増えていた。日本語話者は、重なりが相手の学習者の発話をさえぎり、自らターンをとろうとする否定的な意味に解釈されることを恐れ、その使用を控えたと思われる。これは日本語話者が学習者の領域を尊重し、邪魔をせずに発話を引き出そうとする姿勢をとったからである。それに対し、韓国語話者は、日本人学習者の発話途中に積極的に介入することによって、学習者自らが自分の意見を話せるように促したと思われる。 両国ともに会話での役割意識および会話相手との人間関係などによって発話の重なりの使用に違いがみられたがその結果は対照的なものであっ た。日本語話者の場合、親しい友人との会話である母語場面では互いの発話に積極的に参加し、頻繁に発話を重ね、共話の雰囲気を作っていたが、初対面の人との会話である接触場面では、発話の重なりが相手の発話の進行を妨害する失礼な行動ととらえる可能性があるので、発話の重なりの使用を控えていた。それに対し、韓国語話者は親しい友人との会話においては、発話が重なることが少なく、自分が話したいことを遠慮なく言い合う傾向にあったが、学習者との会話においては、相手に積極的に関わり、頻繁に発話を重ね、学習者の発話への能動的な参加を獎励していた。このような相違点は韓国語話者と日本語話者の会話のスタイルの違いを反映し、なお重なりの使用における両国の価値観の違いを表していると思われる。
참고문헌 (1)
- "Simultaneous Talk-From the Perspective of Floor Management of English and Japanese Speakers", pp.269~288 (1988), World Englishes 7.3: Pergamon Press
