小野十三郞の詩にあらわれた韓國人像
The Image of Korea and Korean in Ono-Tozaduro's poetry
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Abstract
本稿は、小野十三郎(1903-1996)の詩にあらわれた韓国人像を考察したものである。考察結果、次のような結論を得ることができた. 韓国人に対する十三郎の考えは、徴用されて日本に来た人たちがみな善良な人間で、おもしろい人間で、自身は彼らのために彼らの嗜好食品である唐辛子を味付けに使い、おいしくしようと努力したほど、韓国人徴用者に対する人間的な信頼と篤い情をあらわした。また、十三郎は弱小民族として苦痛を強いられ、 侮蔑を受ける韓国人の恥辱に満ちた歴史の一場面を提示した。これは正に、当時の日本人が韓国人に対して持っていた韓国人に対した侮蔑感を明快に提示したという点と併せて、韓国人の日本人に対する良くない感情の一端を同時にあらわしていた。 また、十三郎の韓国人に対する考えは、韓国に対する該博な知識がないようであるが、南と北に別れているという基本的な常識から、韓国人徴用者個々人に対する身上について具体的に地名を言及して羅列するほど比較的詳細に知っているという感じを与えるに十分であった。それは正に、韓国のあちこちで多くの韓国人の若者が日帝の戦争に動員されたという事実と、韓国人徴用者たちは、 一人の韓国人の死を通し、互いに胸を痛めていたという暗示を与えた。 このように十三郎の韓国に関連する詩は、人間的なにおいのする暖かいヒューマニズムや憐憫が刻み込まれているという大きな特徴を見せている。それは十三郎の詩全体が与えるイメージと彼の韓国関連の詩との比較においてより明確になる。もうひとつの大きな特徴は、詩人の韓国関連の詩をあらわした手法を通して知ることができるところであるが、詩において特別な想像力や美辞麗句を動員しようという意図は見えず、あるがままを、感じたままを節制された感情で描写しぬいたという長所を持っている。そうした点は、詩の優秀性と判断される根拠になるに十分である。これは当時の多くの日本の近現代詩人たちが詠じた韓国関連の詩と比較してみると、当時の韓・日関係を従と主の概念を基に書いた詩とは大きく異なるという点で文学的価値を持つ。
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