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小林勝「無名の旗手たち」論 - 前期と後期作品群の結び目 -
A Study of “Mumei no kisyu tachi” by Masaru Kobayashi : Connection point of the early and late works
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주제분류일본어와문학
초록
作家小林勝は戦後日本社会において植民二世という自らの過去を土台とし、植民地朝鮮をテーマにした多くの作品を残した。しかし、これまでの研究においてその作品群は作家の社会主義的なイデオロギー性の比重によって区分され、思想性が色濃く反映されたと思われる作品群を前期とみなし、薄いものを後期とみなしている。本稿はこれらの先行論を批判的に踏まえ、前期から後期へと変化していく境界線上の作品として「無名の旗手たち」に注目する。「無名の旗手たち」において小林勝は植民一世の「私」を中心に、他の日本人植民者たち、朝鮮人女中と植民二世の子供たち、創氏改名した朝鮮人青年、そして「私」によって裏切られる朝鮮人生徒など、多様な群像とエピソードを展開し、植民地朝鮮において繰り広げられる信頼と裏切り、欲望と挫折を描いている。そして、この作品の底流には善悪の二項対立的な構図によっては読み取ることのできない植民地朝鮮の交錯する実情への追究がみられる。「無名の旗手たち」は、前期作品の特徴である植民二世としての短絡的な体験の羅列と生まれ故郷に対する郷愁の延長線上にいるとともに、植民一世の眼差しを借りて後期作品群にみられるような植民地朝鮮をとりまく政治的な実情に対する認識も合わせ持つ作品である。つまり作家小林勝の植民地朝鮮をテーマとした一連の作品群の流れにおいて、前期作品にみられる断片的な記憶から後期作品にみられる総合的な認識へと繋ぐ、結び目的な役割を果たす作品として位置づけられる。
참고문헌 (18)
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