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柏木物語の意義についての一考察 - 薫像の造型への影響を中心に -
A Study on the Significance of Kashiwagi Story - Around the Impact of the Molding of Kaoru-
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주제분류일본어와문학
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『源氏物語』第三部においては「源氏取り」が多くみられ、それが物語を織りなしていく重要な特徴としてはたらいているが、とくに薫像の造型にそうした正編からの「源氏取り」が頻繁に行われているのである。宇治十帖における「源氏取り」を考える際、その核心的な内容をなしているのが薫をめぐる実父である柏木物語の引用である。そういう意味で、柏木物語を考察する意義はじゅうぶんあると思われる。 柏木物語の始発部分は以後の物語の展開という点からもきわめて重要な部分であるが、そこには先行物語である『うつほ物語』の引用が何より目立つ。ただし、まったく同様に引用したのではなく、物語の論理の合わせて変容しながら創造的に受け入れており、これこそ『源氏物語』における引用のあり方の特徴である。 宇治十帖においても同様のことがいえる。柏木物語の意図的な受容と物語の論理に合わせた変容が行われ、「あはれ」の共有する柏木と薫を描くことによって二人の血縁関係が強調され、父の柏木が歩んだ道を子の薫も踏襲するのではないとかという予想を可能にした。さらに、竹河巻での蔵人少将の挿話からは、少将の観察を通してやがて訪れるに違いない薫の恋の低迷も暗示する。ただし、柏木物語の宇治十帖への影響は認めるとしても、そこにあまり過度な意義を付与し、薫像の造型が柏木物語に束縛されているとまで解釈することは再考する必要があると思われる。
참고문헌 (14)
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