現代日本語における話し言葉での?にちがいない?の意味
The Meanings of "NICHIGAINAI" in Spoken Japanese
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Abstract
書き言葉での「にちがいない」の意味用法を分析した方法と同様に話し言葉の場合も分析することを試みた。その結果、次の五つの点が言える。第一に、話し言葉での「にちがいない」は非常にその使用頻度が低く、「可能性ゼロ=冗談(和らげ)/皮肉、反事実的条件文」「可能性中=中間の推測」 「可能性高=強い推測」「可能性100%=婉曲、強調」を表すことができる。 第二に、話し言葉での「にちがいない」は書き言葉と違って、「可能性低=弱い推測」が表れない。これは、話し言葉の特徴が一因ではないかと考えられる。つまり、書き言葉より話し言葉のほうが、より個人的で親密な話題になりやすいため、話者自身も確信を持てない他人や他人の思考はあまり話題にしたがらないからかもしれない。これは、最も話し言葉の特徴が濃く残っていると言えるシナリオで「にちがいない」の実例が一つも見つからなかったことと相通じることであろう。 第三に、結局「にちがいない」は文体によりその意味領域が異なる。つまり、書き言葉でも話し言葉でも両方とも表れる「にちがいない」の「可能性ゼロ」の場合も「想像」「比喩」は表れず、「冗談(和らげ)/皮肉」が表れるし、「可能性中」の場合も一人称の話者自身についての「中間の推測」と「両者選択型」の実例は一つも現れず、他人(知人)についての「中間の推測」だけを表わす。また、「可能性高=強い推測」の場合も「名詞修飾」の実例は一つも見つからなかったのである。 第四に、話し言葉での「にちがいない」は、主に「他人」についての発話内容に使われやすいし、また、相手との関係(友好的かどうか)によって「にちがいない」に表れるニュアンスが異なる傾向がある。これも話し言葉の相手との関係に左右されやすい特徴が一因であり、また、一人称随筆での「にちがいない」の実例が一つも見つからなかったことと何らか関連があると思われる。 第五に、「おそらく」などの高い確率の副詞が必ずしも「可能性」と正比例するのではない。この結果は今までの認識的モダリティ形式についての先行研究があまりにもこのような副詞に頼りすぎていたのではないか、という自省のチャンスを与えてくれるだろう。
참고문헌 (4)
- "新日本語學入門" (2002), スリ-エ-ネットワ-クJ&C
- "ジョンソン由紀" (1999)
- "日本語のシンタクスⅡ" (1984), くろしお出版
- "モダリティ形式と副詞の共起", 40 (2001)
