「かもしれない」「にちがいない」의 'ムード'表現考
A study of Modality『Kamosirenai』and『Nitigainai』in Japanese Expressions
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「午後は雪が降るかもしれない」のように、話し手がある事柄について不確實な判斷や想像という形で述べる推量表現がある。こういう推量表現は、未來の事實を想像するばかりでなく、現在․過去․反實假想等 時制に拘らず表せる表現であると言える。ここには、「かもしれない」を初め、「ようだ」「らしい」「そうだ」「う」「まい」「にちがいない」等、多樣な形式がある。その中、推量を表す複合辭の「かもしれない」「にちがいない」に限って、表現性、表現の差異について考察した。 推量表現とは、不確實な判斷や想像上の事實について 話し手の想像という形で述べる表現であり、未來の事實を想像するばかりでなく、現在 過去 反實假想 等 時制に拘らず表せるという点が特異であると思う。 「かもしれない」は、話者が事柄に對して事態を明確に根據を得ないだけでなく、心理的にそういう現狀の事實を避けようとする氣持が含まれている。皮肉をこめてあえて表現を婉曲にするために使うこともある。それに比べて「にちがいない」は、話し手が事柄に對し、それが眞實のもので「かもしれない」より强い確信をもっていて斷定に近い表現である。また「にちがいない」は、客觀的な證據はつかんでいないものの、ある事柄をそれ以外には考えられないというニュアンスの表現である。 そしてその差異は呼應する陳述副詞によって分る。卽ち「かもしれない」は「ひょっとして」「あるいは」等 偶然性の大きい副詞と呼應し、「にちがいない」は「たしかに」「なるほど」等 確信性の大きい陳述副詞と呼應する差異を見られる。 「だろう」と「かもしれない」との差を見ると、「だろう」は何らかの根據にもとづいて事實だととらえうる可能性を積極的に認めようとする立場に立った判斷を表すのに比べ、「かもしれない」はそれを否定する他の可能性を言外に含みながら、一つの可能性としてとらえられるという氣持に推量する場合に用いられる。副詞との呼應關係から「だろう」は蓋然性の大きい「おそらく」「だぶん」等と呼應するのに比べ、「かもしれない」は蓋然性の小さい「もしかしたら」「あるいは」等と呼應する。保險加入の例をあげると、「だろう」のように考えて保險をかけるのではなく、「かもしれない」の意味に考えて保險にかけるわけであると思われる。
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