『風立ちぬ』試論(Ⅱ)
a study on Kazetachinu (Ⅱ)-insertion of haru and generation of narrative
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초록
本稿は、初出版「風立ちぬ」という一個の自立した物語世界に「冬」や「春」などそれぞれ自立した短編小説を増加しながら生成された完結版『風立ちぬ』の生成過程を辿る一連の作業の一部である。本稿で特に「春」の章に注目したのは、元々作家の構想にはなかった「春」が書かれ、初出版「風立ちぬ」の物語世界に挿入される形で再構成されているのが、完結版『風立ちぬ』の持っている複雑な執筆過程と作品構成の特徴を示しているからである。「春」を初出版「風立ちぬ」に挿入したことによって、『風立ちぬ』の物語世界がどのように変容され、また完結版『風立ちぬ』として形成されていくのかを考察した。「春」の冒頭で語られるサナトリウムの行きの経緯は、すでに発表された初出版「風立ちぬ」や「冬」で私の「人生実験的な生き方へ」節子を巻き込んだのではないかという「私」に因るサナトリウム行きという設定から、節子自らが望んでいくという設定に換えられている。これは、サナトリウムでの生活の意味づけを「私」の側からのみならず、節子にとっての意味付与をするためであると考えられる。そして、節子にとってのサナトリウムでの生活は自分の死を受け入れながら「私」を愛することによって見出された「生」を生きようとする「生」への能動的な姿勢を見せていることを考察した。このような節子の生への積極的な姿勢を物語世界のなかに挿入させることによって以後サナトリウムでの節子の造型もただ運命に従順な節子から死を覚りながらも残された生を生き抜く節子に読み替えられる必要がある。そして、「鎮魂曲」の前に「春」が書かれたのは、死に行く者自身の生の意味を付与させる事で、その死者への鎮魂が可能になる「郭公」以後「死のかげの谷」までの作品へと発展させる用意が成されたことになる。
참고문헌 (4)
- 유재진, "『바람일다(風立ちぬ)』의 서술시점에 관한 고찰", 일본연구, (5), pp.219~231 (2006), 일본연구센터
- 유재진, "『風立ちぬ』 試論-初出版「風立ちぬ」を読む-", 18집 (2006), 단국대학교 일본연구소
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