韓国における日本語ネイティブ教師の韓国と韓国人に対する 意識に関する調査
The Consciousness Studies of Japanese native teachers in Korea about Korea and Korean people
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本稿は韓国で働いている日本語ネイティブ教師を対象に、韓国と韓国人に対する意識及び韓国での主に職場以外の社会におけるコミュニケーション活動について調査したものである。調査の結果、まず、ほとんどの日本語ネイティブ教師が韓国や韓国の文化に高い関心を持っており、韓国人個々と良好な関係を築き、韓国に好意的な感情を持っていることが見て取れた。また、主に職場以外の社会における交流の頻度については、ほとんど毎日と答えた人が最も多く、交流の場所については、買い物と答えた人が最も多かった。話をするときの言語については、韓国語が最も多く、日本語ネイティブ教師が韓国語を積極的に使っている様子がうかがえた。また、日本人として共感しづらい韓国人の行動や価値観については、約束をドタキャンすることが一番高い比率であげられた。そして、仕事の引継ぎをちゃんとしないこと、約束の時間に遅れること、何事にも年齢重視が順に続いた。しかし、滞在期間が長くなるにつれ、全体的に共感しづらいという比率が徐々に下がっていく様子がうかがえた。日本人はプライバシーに関することを聞かれて不快に感じることがあるが、気にはなっても実際には聞かない日本人と違い、相手のことをもっと知りたい、もっと親しくなりたいという感情を、直接的な態度で表す韓国人との差がうかがえた。韓国人に言われて嫌だったり、気に障ったことについては、決めつけや意見の押しつけ、歴史·政治問題に関して、そして容姿に関する質問などがあげられた。ここでも、外見に価値をおき、プライベートに関するさまざまな言及を相手への関心とみなし積極的に行う韓国人と、そのような習慣がなく違和感や不快感を感じる日本人との間の文化の差が見受けられた。本調査では、日本語ネイティブ教師が韓国に滞在しながらどのような文化の差を感じ、またどのような葛藤を経験しているのかについての具体的な事例が示された。もちろんこれらはある一部の日本人の観点から見た韓国の文化の一面であるが、それでも日韓の異文化の差が観察されたものであると言えるだろう。本調査結果が、現在韓国で働く日本語ネイティブ教師やこれから韓国での就職を目指す日本語ネイティブ教師にとって韓国での生活に適応していく上での有用なデータとなり、韓国人とのコミュニケーション活動に多少なりとも役立つことを願うばかりである。
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