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石川淳の戯曲について ―戯曲に見る「敵」の意味を中心に―

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주제분류일본어와문학

초록

安部公房の依頼と千田是也の演出によって公演された二作品は氏の書いた戯曲の全てであり、これらをもってシナリオを書くことをしなかったということである。日本の伝統演劇の歌舞伎と能楽に精通であった作家が何故これ以上書かなかったのかというのも疑問であるが、本稿では簡潔に述べることにしたい。 それはフランス自然主義文学に対する間違った認識によって生まれた日本の私小説ついてのある種の違和感からではないかと思われる。というのはシナリオよりも虚構によって成り立つべき小説に重点が置かれていたということである。だからといって、シナリオが虚構ではないという意味ではなく、小説とシナリオとの書き方の相違を十分認識していた氏にとって小説のほうがよほど居心地よかったのだろう。 さて、『おまへの敵はおまへだ』の主人公の渡の生き方は精神の自由を願いつつも、そのための精神運動の弱さを露呈していることを窺わせる。換言すれば精神の自由のために自分と闘っていく精神運動の限界によって挫折していくということに他ならない。それは物質にまみれた現代人が自分の欲望という妄執に憑かれてしまい、真の精神の自由を忘却している人間の姿を物語っている。 要するに、彼ら自身の精神作用の弱さに基づいたものであり、権力と権威、経済発展から富のみを追求する現代人の思考―妄執に精神が抜けてしまって思考能力のない抜け殻だけが生きている昨今の人びとの姿―への辛辣な時代風刺である。

참고문헌 (11)

  1. "安部公房(1961) 「「さまざまな課題の発見」―異端者もまた戦術家である」、『日本読書新聞』―「文学芸術」欄", ~
  2. 井沢義雄, "おまへの敵はおまへだ", 国文学(解釈と鑑賞) (1971)
  3. "尾崎宏次(1961) 「後半が腰くだけ―「おまへの敵はおまへだ」」、『読売新聞』", ~
  4. "河上徹太郎(1961) 「上演効果まつ 石川の戯曲」、『読売新聞』―「文芸時評」", ~
  5. 千田是也, "未来の賭―石川淳さんの『おまへの敵はおまへだ』 in : 千田是也演劇論集 第四巻" (1987), 未来社
  6. 野村喬, "「おまへの敵はおまへだ」所見", テアトロ, (217) (1961)
  7. 平野 謙, "文芸時評 上" (1969), 河出書房
  8. 平野 謙, "全文芸時評 上" (1989), 新潮社
  9. 平野 謙, "師弟三位一体」―『日本読書新聞』―「(こぼればなし)―落丁集(コボレバナシ)" (1961), 編集部
  10. "平野 謙(1961)『日本読書新聞』", ~
  11. 平野 謙, "「おまへの敵はおまへだ」―「解題」"

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