クラスター分析による未知外来語の分類 ― 韓国人日本語学習者への日本語外来語教育のために─
Classification of unknown laonwords by cluster analysis to teach loanwords for Korean learners of Japanese
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本稿では、桂川(2012)で行った、日本語学習歴のない韓国語母語話者が日本語外来語を聞いて意味推測できるかどうか、また、韓国語学習歴のない日本語母語話者が韓国語外来語を聞いて意味推測できるかどうかを調査した結果を利用し、正答率の傾向が似ている外来語同士をクラスター分析によりグループ化した。その目的は、語彙グループごとにどのような特徴があるのかを調べることにより、日本語母語話者教師が韓国人日本語母語話者に日本語外来語教育を行う際の注意点などを明らかにすることである。クラスター分析によって得られた4つの語彙グループを①韓日母語話者ともに正答率が高いグループ、②韓国語母語話者の正答率が高く日本語母語話者の正答率が低いグループ、③韓日母語話者ともに正答率が低いグループ、④韓国語母語話者の正答率が低く日本語母語話者の正答率が高いグループと規定し、それぞれのグループに属する語の音韻的特徴の違いを明らかにした。また、その音韻的特徴の違いから、日本語母語話者教師が外来語教育の際に注意すべき点を以下のように挙げた。①と②の特徴を持つ日本語外来語は、韓国人日本語学習者にとって、語彙学習をしなくても楽に意味理解ができる語である。特に①の特徴を持つ外来語の場合は日本語母語話者教師が韓国語の発音で言われても意味理解できてしまうために、発音指導をしないでそのまま過ぎてしまうことも考えられるので、発音の違いに注意しなければならない。③の特徴を持つ日本語外来語は、韓国人日本語学習者にとって語彙学習をしなければ意味理解が難しい語である。特に韓国人日本語学習者は日本語が開音節化した場合に意味理解が困難になるため、日本語母語話者教師は外来語指導の際、日本語で開音節化が起こる仕組みを説明し、学習者に理解させておくことが必要である。④の特徴を持つ日本語外来語は、③と同様に韓国人日本語学習者にとって語彙学習をしなければ意味理解が難しいグループであるが、教える立場の日本語母語話者教師がそれに気づかず見過ごしてしまう可能性がある。教師は、韓国人学習者が日本語で開音節化をした場合に意味理解が困難になることを理解しておく必要がある。
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