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有島武郎「カインの末裔」論 - 物語における「カイン」をてがかりにして -

Arishima Takeo “Cain's descendant” theory ーMake “Cain” in the story a clueー

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주제분류일본어와문학

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有島武郎の「カインの末裔」は、一九一七年六月十三日脱稿され、翌七月 号の『新小説』に発表された。翌年改稿の上、『有島武郎著作集第三輯.カインの末裔』として新潮社から刊行された小説である。当時、有島武郎は作家として無名の存在であったが、この作品によって注目をあつめるようになった。現在は有島武郎の文学の傑作であり、記念碑的な作品のひとつと言われている。 この作品には有島家が所有していた農場や、農場の小作人のイメージな どがモチーフとなっていると言われている。また『新潮』(一九一九年一月)には有島の作品に対する創作意識が明確に記述されている。しかし、本稿では作品にまつわる事実から離れ、物語の内容に重点を置き、仁右衛門がいかにして「カインの末裔」となっていったのかということを考察した。結論では、仁右衛門と題名の「カインの末裔」を結びつけるためには文章の末尾に書かれている「二人の男女」という描写に注目した。『旧約聖書創世紀』(第4章)に登場する「カイン」(Cain)は人類最初の農夫であり、人類最初の殺人者となって、ヤハウェ(神)の罪を受け「地上の放浪者」となる運命を負う。そのカインの末裔として設定された仁右衛門が、まさしく野生のままであり、神を恐れない野蛮な性格の持ち主であるため、結末での仁右衛門が再び放浪の旅へと旅立つイメージは「カインの末裔」という題名へ収斂されていくことになるとした。

참고문헌 (19)

  1. 桑島昌一, "『カインの末裔』について", 日本文学, pp.34~41 (1956)
  2. 中村三春, "カインの末裔』――沈黙と比喩――", 国文学解釈と鑑賞, pp.92~ (1989)
  3. 中村三春, "『カインの末裔』における永遠回帰の構造", 日本文芸論叢, (2), pp.15~ (1983), 東北大
  4. 有島武郎, "日本近代文学大系33 有島武郎論", pp.1~290 (1970), 角川書店
  5. 田住見, "『カインの末裔』論――<所有>をめぐる物語", 学習院大学国語国文学会誌, pp.49~ (1998)
  6. 菅谷敏雄, "『カインの末裔』論", 文研論集, pp.101~117 (1984), 専修大学大学院
  7. 有島武郎, "自己を描写したに外ならない『カインの末裔』", 新潮, 30(1), pp.11~ (1919)
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  9. 有島文学の可能性 in: 国文学解釈と教材の研究, "超越的なものへの闘い", pp.2003, 山田俊治
  10. 吉田俊彦, "『カインの末裔』考", 岡山大学教養部紀要, (27), pp.31~37 (1990)
  11. 三浦敏明, "『カインの末裔』に及ぼした影響ー比較文学の方法に拠るー", 大日本文学研究, pp.53~61 (1963)
  12. 内田満, "『カインの末裔』の成立過程試論", 同志社国文学, pp.30~35 (1967)
  13. 上杉省和, "『カインの末裔』研究史ノート", 常葉国文, pp.112~ (1942)
  14. 江口渙, "有島武郎論", 文章世界, pp.70~75 (1919)
  15. 石丸昌子, "『カインの末裔』を読む――「王国」建設の夢とその挫折――", 東京経済大学人文自然科学論集, pp.352~353 (1987)
  16. 伊東整, "「有島武郎」(のち現代文学全集」 所収)" (1935), 改造社
  17. 伊東整, "現代小説大系『有島武郎集』解説" (1949), 河出書房
  18. 長谷川泉, "カインの末裔(有島武郎)――現代文の鑑賞.その十九――", 国文学解釈と鑑賞, pp.62~71 (1954)
  19. 本田秋五, "有島武郎論」(のち『「白樺」派の文学』所収)", pp.10~120 (1952), 新潮文庫

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