現代日本語指示詞「コ·ソ·ア」について -指示用法におけるその選??件の階層化-
"On Japanese Demonstratives, [Ko,So,A] -Focusing on the hierarchization of selectional conditions in their referent usages-"
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Abstract
現代日本語の指示詞「コ・ソ・ア」の選択条件の関係を階層化して捉えた研究は、まだ現れていない。 本稿では、先行研究に基づきながら、談話に用いられるコ・ソ・アをまず、「現場指示」と「観念指示」とに大別し、次に、それぞれの指示形式を「自立型」「融合型」「対立型」とに三分し、それらの意味・機能を明らかにした上で、その各指示形式におけるコ・ソ・アの選択条件を階層化し、最後に現場指示と観念指示の階層を比較した。 その結果は、以下の通りになる。 まず、現場指示と観念指示におけるコ・ソ・アの選択条件の階層図は、4層から5層の選択を行なうようなものとして提示でき、さらに、コ・ソ・アの意味・機能によって、コ①、コ②…のように、形態としては同じでありながら、意味・機能が異なるものも同時に図示することができた。 次に、現場指示と観念指示における、それぞれのコ・ソ・アの選択条件の階層を比較すると、まず第Ⅰ、第Ⅱ層では、現場指示と観念指示で、同一の判断を行なっていることがわかる。そして、第Ⅲ層でも、ほぼ似たような判断を行なっているように思われるが、ここに至って微妙な違いが生じる。すなわち、「融合型」の場合に、「発話関与者に近いか」という判断において、Yesの判断がなされた場合、観念指示では(近称の)コが確定するのに対して、現場指示の場合にはそこでもう一度、「漠然とした指示対象か」という判断を行なって(近称の)コが確定する。また、「対立型」の場合には、「発話関与者に近いか」という判断において、Noの判断がなされた場合、観念指示では(中称の)ソが確定するのに対して、現場指示の場合には(他称の)アの値が確定するという違いが生じる。また、「対立型」の場合に、「(発話関与者に近いか→)発話者に近いか」という判断において、Noの判断がなされた場合、観念指示では(対称の)ソが確定するのに対して、現場指示の場合には、さらにもう一度、「聞き手に近いか」という判断を行なって(対称の)ソと(中称の)ソが確定するという違いが見られる。 以上のように、第Ⅲ層以下に、微妙な違いがあるとはいえ、結局のところ、現場指示と観念指示という枠組みの違いはあっても、全体的な見取り図としては、それぞれかなり共通した判断階層を持っていることがわかった。
참고문헌 (10)
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