意味分化を起こしたオノマトペ -「どつさり」「どさり」系を中心に-
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초록
本稿では近世から近代現代にかけてのオノマトペの意味分化の様相を「どつさり」「ぎつくり」「ぎつしり」を中心に例文の分析を通じて考察し、最後にオノマトペの形態と意味の分担についても考察してみた。まず「どつさり」においては近世では「重いものの落ちる音」の擬音語の意味を表わしており「どさり」と同じ用法で使われていたが、近代になると徐々に音の意味は「どさり」にのみ見られるようになり「どつさり」は「量が多い様子を表わす」擬態語の意味に変化し、「どつさり」と「どさり」の間で意味の分化が見られた。次に「ぎつくり」においては近世では「ぐっとにらむ様子」と「どきりと驚く様子」の多義の意味をもっていたが、近代にはいっても「ぎくり」と共に使われいたが、現代にはいってからは「ぎつくり」は「急に折れ曲がる様子」を表わす意味に変化し、「ぎくり」は「ぎくっ」と共に「ぐっとにらむ様子」の意味はなくなり「どきりと驚く様子」「急激に折れ曲がる様子」「驚きで一瞬動作が止まる様子」の多義の意味を持つようになった。次に「ぎつしり」においては近世では「ぎゅっと押し付ける様子」を表わしていたが、近代に入り「すきまなくいっぱいはいっている様子」に意味が変化した。「ぎしり」においては近代では「すきまなくいっぱいはいっている様子」と「ものが擦れあってでる音」を表わす擬音語の意味をもつようになり、意味が拡大した後、現代においては擬音語の意味である「ものが擦れ合ってでる音」が使われるようになり意味領域が縮小した。最後にオノマトペの意味と形態の分担においては、本稿で扱ったオノマトペは語基が共通する形態が相互に共通する意味と独自の意味をもっている一群のオノマトペであるといえ、これらの意味の多義性は通時的な変化を経て現代の意味に定着していったということが今回の分析を通じて明らかになった。
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