日韓高校歴史教科書における相互認識
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歴史教科書は、検定制度のありかたにもよるが、その国の歴史認識を示していると考えられる。日韓のように隣国であり、かつて支配・被支配関係にあった場合は、相互の歴史認識をめぐって対立が生じ易い。戦後、日本では教科書問題(教科書攻撃)が3度起こった。特に3度目の「2001年教科書問題」以降、日韓両国政府は、「日韓歴史研究共同委員会」を設置して相互の歴史認識の溝を埋めようとしているが、時間のかかる作業となっている。その背景には、日韓のナショナリズムの問題があると思われる。 現状の相互の歴史認識を高校の自国史教科書で調べてみた。調査対象は、昨年から使用されている「韓国史」6冊と、これに匹敵すると思われる「日本史B」3冊である。「韓国史」は発行されているすべての教科書であり、「日本史B」は3冊合計の採択率が90%弱の日本の代表的な教科書である。 それぞれ、時代別に調べてみると、過去に日韓が接触した事件について日韓の歴史教科書が記述していることが分かった。しかし、詳細にみると、相互認識は充分とはいえない事項も散見する。 「日本史」教科書では、元寇のときの三別抄のように韓国内の状況について記述した例は数少なく、教科書にもよるが、まるで韓国内については触れないことが一つの方針のように感じられるほど抑制された記述となっている。また、史実についてほぼ誤謬はないといえるが、若干問題のある記述もなくはない。もう少し、その時代の韓国について明確な歴史像を示さなくては、日本との関係や史実の意味について充分な理解ができないのではないかと思われる。 一方、「韓国史」は日本史について全般的によく記しているといえるが、白村江の戦いや元寇など日本史上の重大事件について軽視・無視したり、日韓親善の象徴ともいえる朝鮮通信使の軽視、江戸時代について不十分な記述など多くの問題を感じる。また、史実に関する誤謬も少なくない上、戦後の日本の記述のように日本の主体性や自主的努力について不十分と思われる記述など、日本史についての理解が十分でないように見える。いずれも、歴史認識の困難さを示している。今後は、両国の学会ばかりでなく、両国の学校教師の相互理解を積極的に進めることしか打開策はないであろう。
참고문헌 (20)
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- 高等学校, "韓国史" (2011), 법문사
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