より良い翻訳を目指した対話的な学び -合意形成プロセスに着目して-
Interactive Learning in Discussion Aiming for Better Translation: Focusing on Consensus Building Process
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초록
本研究は、絵本の翻訳文をめぐる話し合い活動において、どのような話し合いが行われているかその実際 を明らかにしようとするものである。 本稿では、仲間と共により良い訳文を検討する過程を「合意形成プロセス」の視点から捉え、お互いの考え や意見をすり合わせながら、ことばの意味づけをしていく過程を明らかにした。注目される点は、それぞれ が翻訳案の根拠を示したり、自身の考えを表明したりすることで、学習者自身が論点を提示し、合意形成に向 けた判断基準を示しながら、主体的に学習を進めていたことである。本研究で判断基準となっていたのは、Ⅰ 言語知識やことばのイメージ、Ⅱ 前後の文脈、Ⅲ 絵による視覚的イメージ、Ⅳ 比喩的表現とメッセージ性の 関係、Ⅴ その他で、それらを手がかりに合意形成を図っていた。 本研究で検討したのは母語での話し合いであるが、協働での翻訳作業によって「ことば」を対象化すること により、日ごろ無意識に使っている母語(韓国語)や学習言語である日本語が改めて意識化され、見つめ直さ れる。本研究から、話し合いに参加する学習者が、それぞれが持つことばに関する既有知識やイメージを共有 し合い、ことばの意味をすり合わせるプロセスそのものが、生き生きとした言語学習の場となることが明ら かになった。
Abstract
The purpose of this paper is to analyze the discussion activity over the translation of picture books of students majoring in Japanese at a university in Korea. Consensus building (also known as collaborative problem solving or collaboration) is a conflict-resolution process used mainly to settle complex, multiparty disputes. The process of consensus building allows various way of thinking and to develop a mutually acceptable ideas, together. This paper focuses on the thought process of students while building a better translation in collaboratively to analyze how students learn Japanese in the process. The criteria for judgment were (1) images of words (linguistic knowledge), (2) contexts before and after the story, (3) visual images such as pictures, and (4) relationships between message quality and metaphor. In the discussion, in the process of expressing the grounds and thoughts of their own translated sentences, such judgment standards were presented and consensus formation was planned. It can be said that the process of consensus building on translation is drawing out student's proactive learning.
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