日本語の撥音に關する硏究 - 韓國人學習者に對する音聲敎育の基礎として -
Study for the syllabic nasals 'HANERUON' of Japanese - For the basis of phonetic education for Korean native speakers -
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Abstract
本稿は、韓國人日本語學習者による撥音の發音に關し、誤謬調査を行ない、韓國語の終聲「ㄴ,ㅁ,ㅇ」と持續時間を比較して、誤謬の傾向およびその原因を明らかにしようとしたものである。また、その結果を基に、韓國人日本語學習者に對する音聲敎育上の留意点についても考察してみた。 單語レベルの誤謬調査では、後續に母音・半母音が來た場合の誤答率は58%と高かったが、撥音の有無に關しては2%と非常に低かった。しかし、スピーチによる誤謬調査では、撥音が短く發音されている誤謬がかなり見られた。また、後續音が母音・半母音の場合や、撥音の次に/r/が來た場合には、後續音と連結して、韓國語の音韻法則が働いて、撥音が一拍の音節/n/となったり、/r/と發音されたりしている例が見られた。 このような傾向について、さらに詳しく分析するために、日本語の撥音と韓國語の終聲の持續時間を測定して見た。その結果、單語レベルでは韓國語の終聲の持續時間は平均163.29msec.で、日本語の撥音の144.62msec.より、むしろ長く、かなり安定した持續時間となっていた。しかし、文章レベルの測定では日本語の持續時間は132.32msec.で、單語レベルの持續時間と大きな差がなかったが、韓國語の持續時間は平均102.82msec.で、單語レベルに比べると、ずっと短く、規則性が見られなかった。 したがって、韓國人學習者に對して撥音の發音指導をする場合、發音指導によって單語レベルでは正しく發音できても、文章または自然な會話においては、撥音の持續時間が短くなってしまう可能性が大きいという点や、後續に母音・半母音あるいは/r/が來た場合には、音韻法則によって連結してしまう傾向がある点に留意する必要がある。
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