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『源氏物語』における遣戸考 ー浮舟の隔て具としての意味合いー
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주제분류일본어와문학
초록
本稿は今まで殆んど論究されてこなかった遣戸というものを取り上げ、考察してみたものである。特にここで注目したのは、薫と浮舟との初対面の場面に、二人の間に置かれた隔て具として「遣戸といふもの」(東屋巻92)が登場したことである。 当時男女の対面の際に遣戸が用いられているのは、『源氏物語』においてこの場面のみになっており、さらに『源氏物語』の中で遣戸の用例は、4例のうち3例が浮舟と結び付いて描かれている。このように王朝物語において稀な存在であった遣戸が、浮舟に関わって多く登場するのは、単なる建築空間の仕切りではなく、物語においてそれ以上の意味合いを有するからではなかろうか。このような認識の基に、本稿では、浮舟物語における遣戸という隔て具の意味合いを探ってみた。 まず平安時代における遣戸の様態を把握するため、当時の作品に見られる遣戸の用例を検討し、この対面場面における遣戸が、当時としては稀な母屋と廂の間に置かれた隔て具であることを確認した。さらに、ここでの遣戸は先行研究において飛弾工の説話を下敷にしているものとして指摘されるが、本稿では、この説話が、この場面みならず、浮舟の登場の場面や御堂の改築の記事などにも「工匠」「絵師」という鍵語で共通項を有し、場面構成や浮舟物語により深く関与するものであることを確認した。 以上のように、浮舟物語における遣戸は、いやしき家の隔て具という性格に止まらず、浮舟の居所と世界との隔てを象徴しているようであり、数奇な運命を背負った浮舟や浮舟物語において一種の象徴性を帯びた記号のような役割を担うものではないかと思われる。
참고문헌 (12)
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