「源氏物語絵巻」「東屋一」の空間解読
0
조회
0
다운로드
3
인용
0
참고문헌
키워드
초록
本稿は、徳川・五島本「源氏物語絵巻」「東屋一」の段を検討対象として、『源氏物語』本文テキストと、絵巻の詞書を比較・検討し、その内容が絵巻の画面にどのように視覚化されていくのかを考察してみたものである。特に「東屋一」の段の場合、『源氏物語』テキストの本文と、絵巻の詞書を比較してみると、いつくか異る部分が発見された。特に、この絵巻の詞書は、物語本文の部分を削除することによって、右近・少将から、浮舟と距離を置いた女房たちへと物語と主体が変わっている。そのような詞書の改変は、以後の物語場面で噂をする二人の女房たちの存在を描くためであり、その詞書の改変に対応するように、絵巻の画面にも、中君・浮舟の近くにいる右近と少将のほかに、几帳のうしろにもう二人の女房たちが配置されていたのである。即ち、この「東屋一」の段の画面は、一つの物語場面に限って描かれたものではなく、その前後の物語場面、物語の展開まで含めて描かれているものと思われる。さらに、この絵巻の画面における、中君の髪、母屋や廂、几帳、人物の位置などのものも、匂宮が浮舟に言い寄るという<過去>と、その後匂宮と浮舟が結ばれるという<未来>まで含んで描かれ、画面において時間の流れを感じさせるものになっていたのである。佐野みどり氏により 徳川・五島本「源氏物語絵巻」は、原則として時間の展開を含まない「段落式絵巻」と呼ばれていた。近年、美術や文学の両方面において、この絵巻における時間の重層化、時間の流れを認める論文が発表されつつあるが、先行研究における時間の問題は「個別の景物」「時間を象徴するモチーフ」「複数の場面の相」などのように限られていたと思われる。 本稿は、「東屋一」の画面が、物語の推移や展開を含んだものとして描かれていることを確認したものである。それは、佐野みどり氏が「段落式絵巻」には見られず、「連続式絵巻」の特徴として説明した、ストーリテリングの技法とも通じるものではないだろうか。
참고문헌 (15)
- 阿部秋生, "新編日本古典文学全集 源氏物語" (1994)
- 池田亀鑑, "源氏物語大成, 巻三 校異篇", pp.1831~1832 (1956), 中央公論社
- 池田忍, "日本絵画の女性像ージエンダーの美術史の視点から", pp.37~ (1998), 筑摩書房
- 伊東祐子, "平安時代の物語と絵の交渉についてー徳川・五島本「源氏物語絵巻」「東屋一」の図様と詞書をめぐってー, in 講座源氏物語研究第十巻 源氏物語と美術の世界", pp.30~ (2008), おうふう
- 稲本万里子, "『源氏物語絵巻』の情景選択に関する一考察ー早蕨・宿木・東屋段をめぐって", 美術史, 149, pp.1~12 (2000)
- 河添房江, "橋姫」の段の多層的時間", 文学, 7(5), pp.116~129 (2005), 岩波書店
- "国宝源氏物語絵巻" (2000), 五島美術館
- 鈴木一雄, "源氏物語の鑑賞と基礎知識 No.6 東屋", pp.158~ (1999), 至文堂
- 鈴木敬三, "初期絵巻物の風俗史的研究", pp.81~ (2010), 吉川弘文館
- 佐野みどり, "絵巻の時間, in じっくり見たい 源氏物語絵巻" (2000), 小学館
- 佐野みどり, "説話画の文法ー信貴山縁起絵巻にみる叙述の論理, in 日本絵画史の研究", pp.3~31 (1989), 吉川弘文館
- 玉上琢弥, "物語音読論序説, in 源氏物語評釈", pp.143~155, 角川書店
- 千野香織, "岩波日本美術の流れ3 10ー13世紀の美術", pp.93~ (1993), 岩波書店
- 言葉をめぐる精査, "源氏物語絵巻詞書本文の基礎的考察, in テーマで読む源氏物語論第2巻 本文史学の展開", pp.2008, 中村義雄
- 三田村雅子, "源氏物語 天皇になれなかった皇子のものがたり", pp.66~ (2008), 新潮社
