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大江健三郎の占領の記憶 —初期短編を中心に—

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주제분류일본어와문학

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大江健三郎(以下、大江)にとって「戦後」とは、「敗戦」と「終戦」という言葉の両立が象徴するように、二重的であり矛盾からスタートした空間である。大江の初期小説と呼ばれる作品は、五〇年代後半から六〇年代前半に書かれたものをさすが、初期の大江が目指してきたのは「監禁されている状態、閉ざされた壁のなかを生きる状態を考える」ことであった。大江の初期作品では、不安定な人間存在に対する問い、占領下の生活を強いられた戦後の日本・日本人に対する絶望を「監禁状態」として把握し、そこで生きる青年たちの心情を「あいまい」という言葉で比喩することで、彼らの恐怖と不安、そして極めて困難な状況を典型的に描き出していた。戦中時、アジアにおける侵略者の役割を果たしていた日本は、戦後になっても大筋で変更されないまま現在まで続いていた。そして、その中で生きる日本人は何も言えない、また何も言わない沈黙する「羊」や「唖」になっていくしかない。「もはや戦後ではない」と言われる一九五〇年代に、「戦争」への記憶を語り続けた大江は、「戦争」を語ることによって、戦後を照らし出している。そして戦争への反省と戦後への問いを様々な作品で語っている。大江の作品が時代の精神を明らかにするというのは、作者がいかに時代とそこに生きる人間と格闘しているかということであり、またその時代と人間の有り様との格闘がどのような形で作品に投影=形象化されているか、ということでもある。

참고문헌 (20)

  1. 大江健三郎, "大江健三郎全作品Ⅰ期" (1996), 新潮社
  2. 大江健三郎, "世界の若者たち" (1962), 新潮社
  3. 大江健三郎, "厳粛な綱渡り" (1965), 文藝春秋
  4. 大江健三郎, "同時代としての戦後" (1973), 講談社
  5. 磯田光一, "戦後史の空間" (1983), 新潮社
  6. 磯貝治良, "戦後文学のなかの朝鮮韓国" (1992), 大和書房
  7. 飯沢耕太郎, "戦後写真史ノート" (1993), 中央公論者
  8. 一條孝夫, "大江健三郎の世界" (1985), 和泉書房
  9. 江藤淳, "発言" (1960), 河出書房新社
  10. 大沼久夫, "朝鮮戦争と日本" (2006), 新幹社
  11. 音谷健郎, "文学の力―戦争の傷跡を追って―" (2004), 人文書院
  12. 加藤典洋, "アメリカの影" (1985), 河出書房新社
  13. 川村湊, "戦後文学を問う―その体験と理念―" (1995), 岩波書店
  14. 川村湊, "戦争はどのように語られてきたか" (1999), 朝日新聞社
  15. 川島高峰, "被占領心理―肉体の戦士R.A.Aと官僚的「合理性」" (1998), ペリカン社
  16. 姜尚中, "戦後日本は戦争をしてきた" (2007), 角川書店
  17. 小林孝吉, "記憶と文学―「グラウンド・ゼロ」から未来へ―" (2003), 御茶の水書房
  18. 道場親信, "占領と平和―<戦後>という経験" (2005), 青土社
  19. 森本和夫, "沈黙の言語" (1976), 東京大学出版会
  20. マイク・モラスキー, "占領の記憶・記憶の占領-戦後沖縄・日本とアメリカー" (2006), 青土社

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