일본 고대왕권과 ‘악(樂)’ – 아악료(雅樂寮)의 재편과정을 중심으로 –
日本古代王権と‘楽’ ‐ 雅樂寮の再編過程を中心に ‐
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本稿では日本の礼楽思想および雅楽寮の成立と再編過程について概観した。大和政権期に儒教とともに流入した韓半島の三国楽は古代日本の礼楽思想の形成に大きな影響を与えたと考えられる。また、日本国内を統一した天武朝からは、本格的な楽舞の整備事業とともに礼楽思想も定着していったとみられ、次の奈良時代を通じても天皇権力を強化する論理としてはたらいていたと言えるだろう。嘉祥1年の雅楽寮の大々的な楽制改編が行われるまで、韓半島の三国楽は雅楽寮の基本音楽として重要な役割を果たしており、多少の変動はあったものの、楽生-楽師の定員も養老律令に定められた人数をそれなりに維持していた。長い間三国楽を中心とした体制が続いており、楽生-楽師の定員にあまり変化がみられなかったということは、古代日本の雅楽は、三国楽が表象する政治的な意味に重みをおいていたと思う。<古代芸能=服属儀礼>というメカニズムは、古代日本の天皇制を支えていた観念上における小帝国の構造の中に限って、有効に働く論理であるからだと推察される。つまり、天皇の権力が明確に機能していた平安前期までは、雅楽寮の三国楽を中心とした体制を維持しながら、永続的な韓半島に対する観念上の支配を天皇制の支配構造の中で固着して行ったのではないかと思う。天皇制が形骸化していく平安中期には雅楽寮も衛府の両部制に影響され、唐楽と高句麗楽と代表される両部体制に組み込まれていった。これは、既存の音楽が有したいた楽を通しての観念的な支配は崩壊していったと認識できるのであり、最高権力者および貴族たちが自ら楽舞を楽しめる遊喜の機能が加えられ、日本固有の楽として生まれ変わる時期を向かえるようになったと考えられる。従った、嘉祥1年の雅楽寮の官司機構の再編は、雅楽寮の機能の衰退という側面だけに焦点をあわせるのではなく、雅楽がもっている服属儀礼の表象的な役割を大部分弱めながら、日本的な音楽として深化したいく画期的な転換期として評価すべきだと思う。
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