近松の時代淨瑠璃における謎·難題の趣向
A mysterious idea in history plays of Chikamatsu
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近松の時代淨瑠璃における謎・難題の趣向 本稿では、謎の絡んだ複雜な筋立てや謎解きという要素が近松の淨瑠璃においてどのように發展していくのかその樣相について宝永期,正德期から享保期に書かれた作品を通時的に考察した。近松は登場人物の謎の行動が思いがけない展開を見せたりすることで觀客の意表をつき、「はてはいかがなり行くやと、其落着を俟つ樣に書きたるものなり」(ꡔ忠臣藏岡目評判ꡕ)と、その謎の解明過程を觀客を劇中に引き込む事を念頭に置きながら描いていた。 宝永期(1704-1710)の作品ꡔ吉野都女楠ꡕにおいてはꡔ太平記ꡕにおける高家の身替りを、高家の情・義理による身替りとして燒直しただけはなく、その死を高春がどう理解し、主君への義理を果たすのかという解決方法に重きが置かれ、謎の解明過程にこの時期確立しはじめた情と義理の方法が絡み合いながら展開する方法が取られている。 正德期(1711-1715)においては、謎や判じ物の流行に伴い、それら要素が盛り込まれるようになる。ꡔ娥歌かるたꡕにおいては、師高によって吹き掛けられた難題の解決、その危機を乘り越える過程を、緊迫した狀況に追い込みながら「相對法」として描き出しており、技巧としても發展していることが窺える。 享保期(1716-1735)の作品ꡔ井筒業平河內通ꡕは觀客に對しても噓をつき始め最後の決定的な時点に至るまで、その眞意に氣付かないようにするという方法をとっており、「謎解きのミステリー」としての性格を備えるようになる。この身替り劇は、意表をつく設定で觀客の思惑の裏をかき、同時に當事者の苦惱を余すところなく描いており、深い愁嘆の場面を描きあげた、「心底」の趣向として技巧の凝った作品である。いずれにおいても、近松は謎の趣向を技巧的な面白さとしてだけではなく、常に重視していた、登場人物の情、そして義理というものを、葛藤を深める形で描いているといえる。
참고문헌 (14)
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- "近松淨瑠璃集 上 (新日本古典文學大系 )" (1993), 岩波書店
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- 內山美樹子, "淨瑠璃の十八世紀" (1989), 勉誠社
- 渡辺保, "近松物語" (2004), 新潮社
- 近石泰秋, "操淨瑠璃の硏究" (1961), 風間書房
- "近松硏究の今日" (1995), 和泉書院
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- 岩波講座, "日本文學史 八卷" (1996), 岩波書店
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