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『源氏物語』若菜巻試論 -朱雀院と重なり合う光源氏-

A study on the chapter ‘wakana’ of Genji-monogatari

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주제분류일본어와문학

초록

若菜上巻は、「朱雀院の帝、ありし御幸の後、そのころほひより、例ならずなやみわたらせたまふ」という叙述から始まり、今まで語られることのなかった朱雀院の後宮の様子が描かれ、さらに女三宮のことに話題が及ぶ。絶対的に賛美され続けた光源氏が、第二部に入っては相対化され、またその栄華に翳りが見られるようになると解かれる所以である。本稿でとくに注目したいのは、それ以前の巻々ではまったく接点のなかった、朧月夜と玉鬘が「尚侍」という呼称で呼ばれながら、並べて語られている点である。玉鬘十帖には朧月夜がまったく登場しないことが示唆するように、この二人の女君の間には、交渉も接点もあまりないように思われる。にも関わらず、「尚侍」と呼び方で繰り返し語られることには何か意味があるのではないだろうか。また、両人をめぐってそれぞれ「夫」としてあらわれている朱雀院と鬚黒大将の語られ方から照らし出される光源氏のありようを検討する。物語が、若菜巻から朧月夜と玉鬘を並べて語るのは、それぞれの夫である朱雀院や髭黒対象を光源氏と比較させるためではないだろうか。つまり、妻を人に奪い取られる朱雀院、その姿は女三宮に裏切られた光源氏に見事に重なっていくのである。そして、けっしく光源氏に靡くことのなかった玉鬘を妻に持った髭黒大将は、妻の密通に苦しむ光源氏の対極にあるという意味において、光源氏を相対化⋅矮小化しているのではないかと思う。

참고문헌 (12)

  1. 浅尾広良, "朱雀帝御世の権力構造", pp.80~81 (2004), 森話社
  2. 石津はるみ, "若菜への出発――源氏物語の転換点――", 国語と国文学, pp.251~ (1974)
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  4. 桑原利枝, "平安朝文学研究", 復刊, (4), pp.57~ (1995)
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  10. 縄野邦雄, "若菜上巻の源氏と朧月夜の逢瀬について――若菜上⋅下巻の主題と関連を中心に――. in: 早稲田大学大学院文学研究科紀要別冊, 第21集", pp.13~ (1995)
  11. 三苫浩輔, "朧月夜をめぐる光源氏と朱雀帝. in: 源氏物語の古代と文学", pp.72~ (1985), 桜楓社
  12. 山上義実, "源氏物語講座 第二巻 物語を織りなす人々", pp.251~ (1991), 勉誠社

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