黑川源田主」에 나타난 악처 형상에 관한 고찰
A study on the depiction of "Wicked Wkfe" in 「Kurikawabendanusi」
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『英草紙』第四篇「黒川源太主山に入ツて道を得たる話」は、中国小説「荘子休鼓盆成大道」を翻案したものであるが、庭鐘はこの作品で夫の死後変節していく好色の破廉恥な妻を描いている。もとより原話も女性の持つ性格上の悪い特性を描出したものではあるが、庭鐘はこれをさらに拡大発展させてより繊細で緻密な筆致で女性の心理模様の変化を描きながら女性達の持つ欠点、通弊をうがつ。庭鐘が原話より女性を「好色で酷薄で残忍で、虚偽に満ちている、そして恥知らず」存在として認識している様子は、典拠の上に新たに付け加えられている改変の所に集中的にあらわれている。このような庭鐘の翻案態度については、彼自身の女性体験による否定的な女性観の反映と、彼特有の強烈な中国趣向の所産として捉える立場が有力である。要するに「黒川源太主」における悪妻形象の深化に対する評価は、原話の日本化への失敗が主に指摘され、その作品性もあまり高く評価されていないのが現状である。 私は庭鐘の意図的な改変を次の観点から考えてみたいと思う。まず、庭鐘は粉本の不備なところを改めて自作の文学性や独自性を図ろうととしたものと考えられる。たとえば庭鐘は道竜を原話のように漠然とした人物としてではなく、深谷が普段から知りあっていた間柄として、また女が男に惚れてゆく動機も、粉本では男の外見に重点が置かれていたが、「黒川源太主」では夫に別れて頼りにする人のない深谷の未亡人としての立場が浮き彫りにされ、道竜の頼もしい男らしさに深谷が漸次引かれてゆくように、再設定している。それによって二人の関係が原話よりはるかに現実的であることはいうまでもない。また、庭鐘は深谷を悪女化する際、粉本にない道竜の婚約者を登場させ、深谷の嫉妬心を誘発させる方法を使っている。周知されるように、女性が嫉妬のために魔物などに変わる話は、日本の古典に多く見られる、女性が否定的に取り扱われるときに頻繁に使用されるモチーフである。つまり、庭鐘が原話にない女性主人公の嫉妬を自作に新しく導入するのは、原話を日本化しようとした彼なりの真摯な執筆意図によるものであったといえよう。
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