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場所的存在論によるヲ格の統一的說明

An integrative account of Japanese accusative WO based on Yopological Ontology

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주제분류일본어와문학

초록

Abstract

本稿の目的は、場所的存在論の観点から格助詞「ヲ」の意味・用法の統一的説明を図ることにある。従来の多くの研究では、「対象」用法を中心的用法とし、 「経路」などの場所的用法は派生的なものとして別個に取り扱ってきた。本稿は、認知言語学の「形式と意味の一致」という立場に基づいて、格助詞ヲの意味論的な統一的説明を図ろうとするものである。具体的には、<起点ー経路ー着点>のイメージ・スキーマを援用して、経路をヲ格の基本的スキーマと据えて、他の用法を位置づけようとする点に特徴を持つ。 <経路>とは、移動体(移動者)が移動する場所として規定され、他のニ格やデ格の場所と差別化される。<起点>用法は、<経路>と<起点>が融合したものとして<経路>の意味特性を受け継いでいる。カラ格は起点からの離脱をプロファイルするのに対し、ヲ格の起点はヲ格名詞の領域において、主体が移動することをプロファイルするという点で差別化される。典型的な<対象>とは、 動作主の働きかけを受けて状態変化するモノである。一般に<対象>のヲ格も動作主からのエネルギーがヲ格名詞を貫通するイメージでとらえられ、このイメージスキーマによって、<経路>との共通性が把握される。<起点ー経路ー着点>のスキーマに対応して、典型的な他動詞構造<動作主ー対象ー結果状態> が位置づけられ、動作主はガ(カラ)格、結果状態はニ格、その中間として対象がヲ格として具現化する。これに対し、制作動詞では、結果状態である制作物がニ格で標示されずヲ格で標示されるのが特徴的である。これは制作行為が無から有を生じる行為であるため、変化すべき対象が存在しないため、結果状態にずれこんで流用されたものと考えられる。<時間>用法は、<起点ー経路ー着点>に対応した、<開始ー過程ー終結>のスキーマで位置づけられ、<状況>用法は、<経路>用法からの拡張として、領域での移動が含意されるものとして、時間用法の間に位置づけられるものである。 日本語はそもそも「主体(主語)の論理」よりも「場所(述語)の論理」が貫かれた言語であることが、哲学的な立場からも提起されてきた。主体より場所が根源的であるという「場所的存在論」の立場によって、日本語の格助詞体系を位置づけることが今後の大きな課題である。

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