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井伏?二「さざなみ軍記」論 -??と中絶-

A study of 『An army story of sazanami』by Ibuse Masuji

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주제분류일본어와문학

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Abstract

「さざなみ軍記」は井伏の最初の歴史小説で、昭和五年三月から十三年四月まで連載され、その続編「続さざなみ軍記」は昭和十三年十月に発表された。後白河法皇の平家追討の命による、平家滅亡の危機を描く『平家物語』の一部が典拠になっている。平家の十六才の少年公達の、寿永二年七月中旬より寿永三年四月十日までの約十ヶ月間の逃亡を日記に記錄し、それを「私」が現代語訳するという二重形式で書かれている。本稿ではまず、「さざなみ軍記」を連載される時に付されたタイトルにそい、「逃げて行く記錄」、「逃亡記」、「西海日記」、「早春日記」、「続さざなみ軍記」に分けて、連載順にそって内容の変化を見た。特に発表の間にある六年間の休止期間の意味と共に、あわせて作家の創作意図に関する言葉に関わりつつ、時代状況を考え、意欲的に取りかかっていた「続さざなみ軍記」がなぜ中絶されているか考えてみた。「さざなみ軍記」は着想から足掛け十二、三年間を通し、井伏が自分の文体の成長に期待しながら書いた意欲的な作品であった。着想した昭和二、三年は、井伏自身プロレタリア文学とのぶつかり合いから、脱走願望があり戦亂で逃亡する少年の成長物語を書こうと構想した。昭和五、六年には、初期の自我に関する苦悩と似ているテーマで「逃げて行く記錄」、「逃亡記」を書き、それから約六年間の休止期間を持つ。ところが、昭和十二、十三年に書く「西海日記」、「早春日記」では少年の成長物語ではなく、少年にとって絶対的存在であった覚丹の帝都へ帰郷する計画の挫折と新しい希望を見出し复活する話に作品の主題が移っていく。これは戦争や昭和十一年の二․二六事件等の国内外での暗澹とした状況により、井伏の認識が個から共同体へ移っていったことの現れとも読める。 井伏の創作意図の変化を最も明らかにしているのは昭和十三年十月に発表された「続さざなみ軍記」である。覚丹は絶望の書「寿永記」も中断して、隠遁しての理想郷を作るのに懸命に動く。ところが、「続さざなみ軍記」は中絶している。中絶の理由の一つは、最初少年の成長を描くために、主人公を少年にして日記を書いていく設定が、後半の理想郷作りの話になっては、日記の書き手の少年が貴族という支配者であるという点から、覚丹を中心とした理想郷に庶民の話を扱うのに限界があったからである。二つ目は、覚丹の理想郷は、逃亡しての隠遁の理想郷であり、少年の故郷帝都には戻れなくなる事であった。井伏の執筆初期の隠遁願望は、文学課題の焦点が個から共同体に向って行く事により、帰郷して現実と戦う積極的な方向に向っていったので、作品を中絶するしかなかったのであろう。「さざなみ軍記」と「続さざなみ軍記」は井伏の初期の作品傾向を脱し、昭和六年の「丹下氏邸」以來共同体へ向っていく井伏の認識の変化を一つの作品で鮮明に示す作品であった。

참고문헌 (7)

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