大学の日本語教科書におけるカタカナ語
Katakana in the University Japanese Textbooks
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本稿では韓国内の大学の教養科目として扱われる初級日本語の教科書について、外来語及びカタカナ語の使用状況の調査を行った。13種の各教科書に使用されているカタカナ語を合算した総数は延べ語数で2421語、異なり語数は1208語であった。13種の教科書すべてに現われたカタカナ語は「コーヒー」「スポーツ」「テレビ」の3語であり、12種の教科書に共通に提出されていた語は8語で「ケーキ」「サッカー」「スキー」「ノート」「バス」「ピアノ」「ボールペン」「ホテル」であった。また、7種以上の教科書に共通に現れたカタカナ語はカタカナ語の全総数の約6%に満たないことが分かった。ほとんどの教科書は文字と発音の導入時において、ひらがなで特殊拍までの発音の説明をしているため、カタカナは五十音図で文字が示されただけで終わっているものが多い。ひらがなの文字と発音練習のあと、カタカナの文字と発音練習を別の課でもうけている教科書は1種だけであった。ここから日本語教育の中において、未だカタカナは重視されていない現状が概観できるが、今後はカタカナ語が増加を辿る現在に対応できるよう、カタカナ教育に対してもっと積極的な扱いが必要である。韓国語をカタカナ表記した語も多く使用されており、カタカナ教育にこれらを進取的に利用していくことが望ましいと思われる。次に、韓国の第7次教育課程における高校の基本語彙との比較では、高校の基本語彙の中のカタカナ語69語中、大学の初級の教科書と1種でも対応していた語は64語(92.8%)であった。その中でも大学の教科書13種(3語)、12種(8語)に共通に提出された語11語はすべて高校基本語彙のカタカナ語と対応している。大学の教科書におけるカタカナ語の量的面の増加は教科書の出版年度に比例しているとは言えないが、比較的、近年出版の教科書が多くのカタカナ語の語例を挙げていること、新しいカタカナ語を取り入れていることから見て、まだまだ不十分ではあるが、従来の教科書よりは僅かずつ、カタカナ語に着目する傾向が見られつつあると言えよう。
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