『行人』에 나타난 지식인상
A Study on Images of Intellectuals in 『The Wayfarer』
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Abstract
『行人』の序章「友達」は‘人間の持って生まれた我執と嫉妬’、それから人間本然の‘性の争い’をもとにした人間像を全体の作品の伏線に敷いた構成として描かれている。ここから出発した人間像は人間の宿命的な‘他人に対しての不可解性’を経て自分自身への不可解まで至るようになる。 このような伏線をもとにした一郎の自分の家内への疑いと下女お貞の結婚をきっかけから触発された彼の行動はやがて弟次郎を当惑させ煩悩せざる得ない羽目に落としてしまう。 したがって『行人』論の主な論点の一つである次郎と兄嫁お直との‘隠れている愛’に関しての視点には次郎の」このような状況がまず考慮されるべきである。それにもかかわらずお直の次郎への行為は依然として疑問と問題を残しているが、これは彼女の率直で大胆な性格がその主な原因で、また次郎が彼女にとってそれだけ心安い間柄であったのをみせていると思う。 弟次郎に自分の家内の貞操を探ってもらいたいと頼んでいる一郎の行為は一言で言うと自己重心的な思考から出た暴挙であり、そのような行為は自分が不断理想的な女性だと思っていたお貞の結婚から決定的に触発されたのである。彼は自分はじっとしていながら相手から自分の方にやってくるのを待っているタイプの利己的人間で、他人を理解するために努力していない知的自意識の強い知識人であった。自分が他人の信頼と愛を受けるためにはまず自分から心を開けて相手を愛するべきなのに、それを自覚していない現代科学の生んだ自己肯定的な知識人の典型的な不幸な姿を描いたものが『行人』であると思う。続いて漱石は『こころ』の中で自己否定的な知識人の不幸の姿を準備している。
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