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宮崎アニメ『となりのトトロ』に関するファンタジー的性格の考察 -トトロは実在するのだろうか-

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주제분류일본어와문학

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トトロに対して宮崎駿監督は、どのような思いを巡らし、どう意味づけているのかについて究明するのが、当論の目的である。そのために、まずリアリズムとファンタジーの分類という児童文学の尺度を当てて考察する。すると、アニメ版『となりのトトロ』は普通のファンタジー作品とは異なり、リアリズムの領域とファンタジー領域とが水と油のように融合せず、同時進行的に併存するような珍しい作品構造になっている。小説版では、架空の生き物・トトロやネコバスが登場するファンタジー部分は、サツキたち姉妹の夢の所産だという明快な扱いであるが、これに対して、アニメ版ではファンタジー領域への過剰表現や架空の生き物への思い入れ、子どもの観客に対する配慮のあまり、両領域の間にあるべき境界線の壁が曖昧に感じられる。そのために両領域の混在と融合、一体化が印象づけられる。だが、トトロは自然の象徴的な化身であったとしても、現実世界にはもはや「存在」せず、サツキたちの想像力の世界に「実在」するだけである。従って、「外遊び」をしながら、自然に触れて、トトロまたはそれと等価値の物を見つけ出して欲しい、というのが、宮崎監督の思いである。『となりのトトロ』は、自然との共生という将来を、子どもたちに託そうとした作品である。

참고문헌 (10)

  1. アニメージュ, "THE ART OF TOTORO―ジ・アート・シリーズ13", pp.56~ (2002), 徳間書店
  2. 岡部玲子, "宮崎アニメ『千と千尋の神隠し』における久石音楽の特徴", 人間科学, 29(2), pp.21~46 (2012), 常磐大学人間科学部紀要
  3. 菅野孝彦, "ホメオスタシスのゆくえ-環境問題の読み解き", pp.169~178 (2004), 東海大学出版会
  4. 岸正尚, "宮崎駿 異界への好奇心", pp.15~ (2006), 菁柿堂
  5. 齋藤良一ほか, "ジブリ・ロマンアルバム となりのトトロ", pp.101~ (2004), 徳間書店
  6. 酒井信, "最後の国民作家宮崎駿", pp.119~ (2008), 文藝春秋社
  7. 鈴木敏夫, "ジブリの哲学-変わるものと変わらないもの-", pp.157~ (2011), 岩波書店
  8. 宮崎駿, "出発点1979~1996", pp.367~368 (2002), 徳間書店
  9. 宮崎駿, "小説 となりのトトロ", pp.268~ (2007), 徳間書店
  10. 宮崎駿, "風の帰る場所ナウシカから千尋までの軌跡", pp.294~295 (2010), 株式会社

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