タリ活用形容動詞の史的 化傾向 -文の成分と活用形を中心に-
A Trend of Historical change in Tari-conjugational Keeyoodoosi
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Abstract
本稿はタリ活用形容動詞が文の中で機能する際の役割について検討したが、それぞれの文の成分が時代が下るにつれて如何なる変化の傾向を見せているのか、そして各時代に応じてそれらがどの程度の割合を占めているのか、ということをまとめておきたい。 まず、文の成分において、述語は中古と中世とではその減少の割合が少ないが、中世から現代に近づくにつれて大幅に減っていくのが知られる。連体修飾語は中古から中世、近世までは5%前後減っていくが、それが現代に至ると逆に多少増加する傾向が見られる。連用修飾語は中古と中世とでは7%の増加を見せるが、近世からはさらに増える傾向にあり、それと現代とではほぼ同様の傾向を保つ。 次に、それぞれの時代において、各成分の占める割合をみると、中古と中世、 現代はいずれも述語がもっとも多く、そのあと連体修飾語と連用修飾語が次いでいる。が、近世の場合は連体修飾語より連用修飾語の方が多くの割合を占めていることが知られる。また、現代に下るにつれて三つの各成分の占める割合も、 程度の差はあるにせよ、互いに縮まっていく傾向にある。 第三に、「トシタ」という連体修飾語が近世日本の文献に比して、交隣須知のような朝鮮資料に多く登場するのは、朝鮮語の干渉によるもので、それが日本語の連体修飾語の形にも影響を及ぼしたかもしれない。 現代日本語に「トシタ」の形がよく見られるという事実から、ある意味では、朝鮮資料が日本資料に先立って、そうした傾向を示したことにもなろう。 未然形は平安時代、已然形は江戸初期、命令形は明治時代初期に初出するが、それらは実際の文章ではあまり用いられることがないようでる。
참고문헌 (7)
- "日本語法史 鎌倉時代編" (1971), 笠間書院
- "弘治五年朝鮮版伊呂波" (1965)
- "タリ活用形容動詞の通時的 化傾向とその要因" (1982), 武藏大學人文學 會雜誌 第十三卷第十四
- "平安時代の漢文訓讀語につきての硏究" (1963), 東京大學出版會
- "國語の形容動詞について" (1948), 所收
- "薩摩苗代川に えられた交隣須知について" (1966), 交隣須知解題
- "タリ活用形容動詞の語幹になる漢語語構造と日本語での音型を中心 に" (2003), 57-1
