尾崎紅葉における西洋文學受容の一側面
The Image of Western Literature in Koyo Ozaki's Art
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초록
Abstract
「尾崎紅葉における西洋文學受容の一側面」という硏究テーマを考察するために、イギリスの女流作家Maria Edgeworth のThe Grateful Negro(1802)の翻案作として知られている尾崎紅葉の『俠黑兒』(1893)をそのツールとして、これらの差異を檢証することがこの論文の試みであった。 西印度ジャマイカ島における黑人の暴動事件を取り扱っているこの二つの作品について、論者は、特に「黑人」をめぐる記述には「完全に中立な記述など成立しない」側面が反映されているというポストコロニアル的な觀点を參照項において、原作と『俠黑兒』における植民地制度をめぐる記述と「黑人」をめぐる記述に相異点があることに焦点を当てて比較してみた。また叢書「少年文學」の第十九編として發行された『俠黑兒』が博文館から發行されたことに注目し、同社で刊行された子供を對象にした雜誌「幼年雜誌」と『俠黑兒』の言說、原作と同時代に發行されたメデイアの言說との比較考察を通して作品論を展開した。 その結果、同じ素材を物語化する過程の中でイギリスの女性作家と日本の男性作家は異なるスタンスを取っていたことが明らかになった。『俠黑兒』という作品を創作するにあたって受容する側としての尾崎紅葉は、1800年代のイギリスにおける人種間の葛藤を彷彿させる原作の植民地制度の問題点を眺望しながら、『俠黑兒』の中で原作における歷史的コンテクストを意図的に排除していたのである。そして「黑人」の言說に光をあてて、「黑人」の聲を作品の中に書き込むことで新たなる「黑人」の表象を作り上げ、日本の若い讀み手に知らせようとしたのである。
참고문헌 (6)
- Peter, J.kitson, "Slavery, abolition, and emacipation;writings in the British romantic period" (1999), pickering&chatto
- "『アフリカ-統と近代化-」『ポストコロニアル文學の現在」" (2004), 晃洋書房
- "「サイド以後のポストコロニアル理論」『ポストコロニアル理論』" (2004), 晃洋書房
- "ステイヴンハウ著 見市雅俊譯「經濟」『帝國』" (2003), 岩波書店
- "黑いヒロの條件と限界" (1995)
- "異貌の自畵像-尾崎紅葉『俠黑兒』とMaria EdgeworthThe grateful Negro", 39 (1996)
