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異界と境界と物語空間

Strange World, Boundaries and Narrative Space: An Analysis of the Storm Scene in Suma in Genji Monogatari

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주제분류일본어와문학

초록

本稿は、ꡔ源氏物語ꡕの物語空間を解明する作業の一環として、須磨における暴風雨の場面を取り上げ、その空間表現に焦点を当てて考察したものである。 この暴風雨の場面には、海の空間表現が繰り返し登場する。従来この海の存在については、主に明石と関連づけてその性格や意味が論じられてきたが、ここでは、この暴風雨が実際須磨の空間での出来事であることに注目し、海の要素が須磨に登場する意義を, ꡔ竹取物語ꡕや ꡔ浦島子伝ꡕという先行作品と関わらせて検討してみた。 この両作品に見える海の空間は、異郷との媒介・境界という属性が看取できるが、そのような海の属性は、源氏が明石に入る前の空間、須磨と重なりを持つ。即ち、須磨は、その海の空間表現を基底に置くことによって、現実の物語世界に、異郷との境界という意味合いを同時に現出させ、明石と繋がる新たな物語空間として再配置されるのである。又、ここでの須磨の空間の変貌は、源氏の状況が変わることを表現しており、明石への移動という物語の展開と緊密に関わるものである。このように、本稿は、須磨における空間表現を分析することによって、現実を舞台とする ꡔ源氏物語ꡕのテクストの中で、異郷との境界という須磨の属性がどのように描出されているのかを検討し、物語の進展に従い、多様なイメージや意味合いを有する物語空間の在り方を捉えようとした試みの一つである。

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