다무라 도시코의 『단념(あきらめ)』론 ―도미에에 있어서의 단념의 표상―
A Study on Toshiko Tamura’s “Akirame" : The Presentation of the Reconciliation of Tomie
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초록
『あきらめ』は1910年、「大阪朝日新聞」の現象小説当選作で、田村俊子はそれを受けて後、経済的に自立した最初の職業女性作家となる。『あきらめ』は主人公の生野冨枝を中心に、姉都満子とその夫、妹の貴枝、冨枝との同性愛関係と見られる三輪初女と房田染子など、多層多義的な構成で描かれている。冨枝の母は貴枝を産んですぐ、再婚した父も亡くなった。東京に住んでいた子のいない継母が、岐阜で暮している祖母の世話をしていることに対して、冨枝は道徳的な負い目を感じていた。さらに女性関係が派手な夫緑紫との関係だけを考える都満子と、養女に行った料理屋の環境に便乗して既成世代の真似をしている貴枝を見るのも辛かった。このような状況で、冨枝だけが家族の家長としていろいろと考えなければならなかった。また、冨枝が心から愛している三輪は、貧しい環境から自分の出世のために男性の権力を利用する女性に変わってしまった。染子は冨枝に対して好意を持っており、周りから同性愛関係という話も聞く。こんなに冨枝を取り囲んだ女性たちの生き方が複雑な構図で設定され、多様な生を現わしている。中心に立っている冨枝が、新聞脚本に応募したのが評価を得、演劇として上演されるが、大学からは「校の主義」を守らなくて「虚名に心を腐らせた」と戒められる。冨枝は大学との摩擦を逃れるため学校を辞した後、自分の仕事である作品を書くことはどこでも可能なので、いつも自分が協力しなければならないと思っていた岐阜に住んでいる家族のために「お婆さんが亡くなるまで」にという覚悟で岐阜行きを選ぶ。この冨枝の岐阜行きは、すべてのことを諦めた決定ではなく、改めて新しい挑戦のためだと思われる。なおここに、冨枝を通して自我啓発を重視しながらも因果関係で最善をつくそうと努力する新しい女の生き方を見ることができる。
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