韓國中等敎育の敎科書に見られる『三國遺事』の史實化
A Study on Reality of "Sanguk Yusa" shown in the Textbook for Korea Mlddle School Education
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本人は、完結した文學作品として三國遺事を見る。しかし、三國遺事の硏究史は、史實化の歷史であったと言っても過言でない。その結果が、韓國の高等學校・中學校の「國史」の敎科書に明確にあらわれている。 高等學校の國史の敎科書高等學校 國史本文は、「部族社會において最初に國家として發達したのが古朝鮮であった」と、古朝鮮の存在を史實として確認することからはじまる。さらに、三國遺事の歷史的解釋と思われる內容が續き本文を形成している。また、中學校 國史には、「檀君の建國事實と弘益人間の建國理念は」とあるが、この「弘益人間」は三國遺事において、桓雄が天から地上へ降りてくる理由である。この「弘益人間」は、韓國の敎育基本法第1條に敎育理念として明示されている。これは、韓國の敎育の出發点でありかつ到達点といえるものである。それを踏まえて、本文に「我が民族が危機に面するたび民族の自負心を呼び起こしてくれる原動力となった」とある。これは現在の理念でもって歷史を解釋しており、三國遺事が意味するところではない。 また、古朝鮮から扶餘までは三國遺事を參照して記述されているが、高句麗の項目に入ると冒頭から「三國史記の記錄によれば」と、ここで一轉して三國史記參照の記述に変わる。しかし、朱蒙の建國神話は三國史記と三國遺事とは酷似しており、別に「三國史記の記錄によれば………」である必要がなく、三國遺事の記錄としても問題はない。これは、三國史記と三國遺事の神話が、元々同じ神話から派生したとみる、一元的神話論を根據として、三國遺事がそのまま歷史となり、そして三國史記と一緖くたにして古代史を組み立てようとするためである。ここに、古事記と日本書紀を「記紀神話」としてひっくるめて考えてきた過去の過ちを繰り返しているといえる。 三國遺事の神話が史實として、韓國中等敎育「國史」敎科書に記述され、さらに三國史記やその他の書と補完しながら「國史」敎科書を完成させていることが分かっていただいたと思う。
참고문헌 (8)
- "新增東國輿地勝覽1" (1996), 솔出版社
- "新增東國輿地勝覽5" (1996), 솔出版社
- "新增東國輿地勝覽6" (1996), 솔出版社
- "高等學校 國史" (2004)
- "韓國의 名著 p" (1968)
- "扶余 高句麗建國神話硏究", p, pp.28~29 (1998)
- "韓國의 歷史認識上", pp.111~145 (1999)
- "일연과 삼국유사의 시대" (2001)
