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『日本書紀』分註の性格と区分についてー朝鮮関係記事を含む分註との比較を中心としてー

Nihonsyoki For Character of annotation and distribution - Centering around Comparison with annotation including Chosun related story -

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Abstract

本稿は『日本書紀』の分註を本文との関連性によって分析し、各巻の分註の特徴および区分について考察したものである。特に朝鮮関係記事を含む分註との比較を中心に検討し、分註が『日本書紀』中に占める役割と共に『日本書紀』の区分論について再考した。 考察の結果、固有名の異名や続柄を記した分註は、巻1から巻7に多用されており、これらの巻では固有名の註記に力を入れていたことが考えられ、これは史料によって固有名が統一されていなかったり、系図の異なるものがあったためと思われる。また、本文内容の異説を記した分註は巻2、巻4から9、巻12から18、巻22、巻24から27に部分的に偏在している。本文内容の補足説明を記した分註はほぼ全巻に亙って多用されている。中でも巻14から巻27(一部の巻を除く)に編纂者の考えや疑問を下した註が多くみえることから、巻14からは編纂に利用される関連史料が増えていたことが考えられる。固有名の補足説明や異説は「亦名․亦曰․又云․更名」のように註記するのが基本的な形とみられるが、同じ目的の場合、内容の補足説明や異説に用いられる「或本․別本」のような形式もあることから、註記形式はその内容や性格を厳格に区別して使っているようには思われない。 朝鮮関係の分註の特徴は固有名の異説を記したものがみえないことである。これは朝鮮史料は、すでに整理されていたためと考えられる。従来の『日本書紀』区分と、朝鮮史料の区分が少々異なるのは巻19以前の百済史書との関連性、巻20から23までの史料欠落などから生じた問題と思われ、巻24から27、巻29․30の区分は『日本書紀』の区分論と全く異なるものではない。 本稿から、朝鮮関係記事に引かれた書名を明記しない分註の引用形式は各巻所引の日本の分註に準じており、朝鮮関係記事の分註も日本の分註の引用形式と同様に各巻の同一編纂者によって記載されていったことが推定される。

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