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紫上の地位と子供 - 継子譚と「母性」を中心に -

Position & child of Murasakinone

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주제분류일본어와문학

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本稿は継子譚の幸福な結末の必要条件の中で出産に注目し、子供を生まなかった紫上の正妻としての不安定な地位が、明石の姫君を養女に迎えることで補強されていることを論じたものである。律令の規定や平安貴族社会の社会通念からすれば、紫上は実子がない以上、その地位は不安定なものであった。これは継子譚の女主人公として身分を上昇していく紫上物語の展開を揺るがしかねない不安要素である。 しかし、紫上に子供がないことは、必ずしも紫上の地位を脅かすものとして描かれていない。語り手は紫上を「女君」、明石の君を「子持ちの君」「母君」とそれぞれ称している。この両者の呼称の相異は、恋愛の対象としての紫上の人物像と、姫君の生母としての明石の君の人物像を対照的に描いている。紫上の妻としての地位は、比類なき光源氏の愛情によって支えられている。 また作者は、紫上を希有な「母性」の持ち主として描く一方で、我が娘を紫上に預けた生母明石の君の心境を、藤原兼輔の子を思う親の心境を歌った和歌、「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな」を引歌に用いて描いている。明石の姫君を引き取って、無邪気な子供の世話に心安らぐ日々を過ごす紫上の物語と、わが娘を引き取られて、苦悩の日々を過ごす明石の君の物語は、摂関家として繁栄に向かう、光源氏家の光と影として、対照的に描かれているのである。 一方、紫上の正妻としての地位は、養女明石の姫君の東宮入内によって確固たるものになっている。摂関期では、姫君の入内に際して、その家の正妻が入内に連れ添うことが慣例であった。その慣例にしたがって紫上が輦車に同乗することは、紫上が光源氏家の正妻として世間に認知されたことを意味する。紫上が明石の姫君を養女に迎えることは、紫上の理想的な妻像を作りあげるだけでなく、紫上の正妻としての地位を安定的なものに作り上げている。

참고문헌 (10)

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  5. 清水婦久子, "源氏物語の人物呼称―「うへ」と語りの問題― In: 源氏物語の人物と構造" (1982), 笠間書院
  6. 西野悠紀子, "律令制下の母子関係―八ㆍ九世紀の古代社会にみる In: 母性を問う(上)―歴史的変遷" (1985), 人文書院
  7. 菅野美恵子, "王朝貴族の母性観―文学の語る諸相 In: 母性を問う(上)―歴史的変遷" (1985), 人文書院
  8. 松平楽翁, "輿車図考 上之巻 故実叢書三十六巻 In: 輿車図ㆍ輿車図考他" (1993), 明治図書出版社
  9. 鈴木日出男, "催馬楽における恋―饗宴の歌の本性をめぐって― In: 国語と国文学" (1995)
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