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現代日本語の対象を表す「に」格と「と」格の意味用法―述語「会う」を中心に―

A Comparative Study of Sementic Structure between -ni case and -to case in Modern Japanese

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주제분류일본어와문학

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本稿では、動詞「会う」を中心として、対象を表示する「に」格と「と」格の違いについて考察した。特に「に」格と「と」格が持つ意味の本質に注目し、各々の格の持つ意味構造に基づいて、両格の違いを次のように定義した。「に」格→対象への焦点化「と」格→対象との共同化。つまり、「に」格で示される対象は、「会う」動作が成立するための典型的な条件として、「に」格の持つ<密着性>ないし<一体化>により、対象そのものへと焦点が当てられる。これに対して、「と」格で示される対象は、「と」格の持つ<関連づけ>により、会う対象と会う主体との共同化、すなわち主体と対象とをひっくるめて一まとまりに考える認識が強まり、結果的に、会う対象よりは、誰と誰が会ったかという出来事自体に焦点が当てられる。このような対象に対する捉え方の違いは、<対象の具体化>と<対象の主体化>という構文的特徴へとつながる。まず、「に」格の「会う」文には、連体節を伴って対象そのものが詳しく説明される<対象の具体化>が多く見られる。長い連体節を伴って現われること自体、文の構造上、しぜんと対象へと注目させることになるが、対象へ目を向かせることによって、結果的には<対象へと焦点化>が実現する。次に、「と」格の「会う」文には、「AとBとが」のように主体と対象が一体化する<対象の主体化>が見られるが、これは「と」格の持つ<対象との共同化>によって、主体と対象を常に一まとまりとして考える認識によるものである。現実の世界で「会う」という行為は、言語形式としては「AがBに会う」も「AとBが会う」も「AとBとが会う」も可能になるのだが、このような動詞「会う」における「格」の選択は、各々の格の持つ意味構造に基づいて、対象に対する捉え方の違いによって決定されると言える。

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