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後日本とアメリカ、そして「朝鮮」という配置図 ─ 松本清張の昭和三十年代の作品群から考える─

Disposition of postwar Japam, America and "Chosun"

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주제분류일본어와문학

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本稿は松本清張の昭和三十年代の作品を中心に、占領史ひいては戦後史を問い直す清張の〈史眼〉について考察したものである。 清張は、昭和三三年の「黒地の絵」(『新潮』昭和三三年三月~四月)をはじめ、翌年には『日本の黒い霧』の執筆契機となった「小説帝銀事件」(『文芸春秋』昭和三四年五月~七月)を、昭和三六年にはGHQの検閲問題を扱った「金環食」(『小説中央公論』昭和三六年一月)や、日米の政府と企業が殺人事件に関係していることを描いた「蒼ざめた礼服」(『サンデー毎日』昭和三六年一月~翌年三月)などを書いている。これらの作品は、いずれも戦後日本とアメリカとの関係を描いたものであり、清張が戦後日本を語る際、アメリカの存在にいかに意識的であったかが伺える。換言すれば、昭和三十年代の清張における重要なモチーフの一つは、終戦後の日米関係であったと言える。さらに、清張はGHQ占領期に起きた迷宮入りの事件に直接的あるいは間接的にGHQが関与していたと推理し、GHQが日本を民主主義国家として再出発させようとしていながら、暗黙の内に、社会主義の浸透を可能な限り抑えて、日本全体をアメリカの世界戦略に組み込もうとしたことを告発している。つまり、GHQによる間接統治は、民主主義的〈秩序〉の創出という表の顔と、〈アメリカのための秩序〉の押し付けという暴力的な裏の顔を持ったヤヌス的な性格のものであった。その二つの顔の間の矛盾が、GHQ=最高権力による〈犯罪〉を引き起こしたとするのが清張が見つめ直した占領史である。 占領史を問いなおす清張の〈史眼〉は日米関係に止まらず、朝鮮半島の動向にまで及んでいた。『北の詩人』は清張の〈史眼〉が戦後の日米関係と朝鮮半島という配置図から生まれたことを確認する契機となる。「朴憲永、李承燁、林和らのスパイ事件」が世間を騒がし、それをめぐる相反する言説が散在するなか、あえて捏造可能性のある事件をベースに作品を描いた後景には、自明なものと見なしてきた歴史を問い直す清張の視座と、絶対的権力者の暴力性が最大限に発揮され、その痕跡を覆い隠す形で戦後史、ひいては極東アジアの戦後史が成立していることに対する苛立ちがあったと言える。 戦後史を見つめ直す清張の〈史眼〉は、絶対的権力者のための歴史が横行する現代を生きている私たちに新たな視座を提供してくれると思う。

참고문헌 (3)

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